先週(11月25日週)は大きく調整が入りましたが、その後反発し、横ばいでの推移となりました。一時10%近くの下落となり、10万ドル(1,550万円)越えは持ち越しとなった格好です。
また、米ドル/円相場は1ドル155円から150円割れと3%以上の下落となり、これもBTC/JPYに大きく影響を及ぼしました。12月2日時点での米ドル/円相場は150.30-150.50円で推移しているので、10万ドルは約1,503-1,505万円ということになります。
月が変わると新しい資金が入ってきやすい面もあるので、個人的には改めて史上最高値更新に期待をしているところです。12月の注意点はFOMC(米連邦公開市場委員会)や日銀の政策金利発表でしょう。米ドル/円相場が思わぬ急落を起こす場合は、BTC/JPYにも大きく影響を及ぼしますので、金融政策にも注意を払っておくべきでしょう。
BTC(ビットコイン)は下降トレンドライン上抜けで再び期待感
BTC/JPY日足チャート分析です。デッドクロス後、横ばい推移が続いていますが個人的には非常に良好な形状だと考えています。経験上、このパターンは高値を更新することが多く、MACDの過熱感がなくなるほどに、再び大きなトレンドを発生させやすいと思われます。
史上最高値圏での横ばい値動きは、デリバティブ市場において、ほどよい逆張りトレードが発生します。その高値を超えそうで超えない期間が長引くほど、直近高値の上にストップが徐々に溜まってきます。その後、ふとしたタイミングで上値を抜ける現象が起き、ショートカバーを巻き込んで急騰することは多々あることです。よって目先は、この値動きに期待をして買いトレードは継続したい考えです。
BTC/JPY4時間足チャートに切り替えます。下降トレンドラインが上抜けてきました。MACDもダイバージェンスを得て深く調整しましたが、まもなく0.00のプラス圏に再浮上するといったところでしょうか。
SMA90(水色)は、今回あまりサポートとして機能しませんでした。しかし、ローソク足実体と絡み合うように推移していることから、SMA90より上で推移すれば一定のサポートとして再び機能してくるでしょう。下降トレンドライン上抜けとともに、上昇せずともSMA90以上で推移を続ければ、時間の経過とともに自然に上昇に向かっていくのではないでしょうか。買いトレード継続のシグナルとして判断したいと思います。
ETH(イーサリアム)、11月のパフォーマンスはBTCを上回る
ETH/JPY日足チャート分析です。SEC(米証券取引委員会)のゲンスラー委員長退任報道にて、ETHをはじめアルトコインが大きく上昇し始めました。ゲンスラー委員長は就任以来、ETHをはじめとしたアルトコインのほとんどについて、証券という認識を示しており、数多くの提訴を繰り返してきていました。しかし、勝訴の事例はなく、業界からも疑問視される向きもあったようです。
トランプ氏は米大統領選活動中、大統領就任とともにSECの委員長を解任すると発言していましたが、ゲンスラー委員長自らが引責する格好で発表が行われました。これに伴い、11月の上昇率は安値から50%ほどの上昇でクローズしました。これはBTCの上昇率を抜いており、これまでの提訴リスクが重しになっていたことの表れではないでしょうか。
現在56万円付近のレジスタンスラインに上値を押さえ込まれていますが、ここを抜けると史上最高値の62万円付近まで上値をさらに伸ばしそうです。12月のターゲットはここに定めたいと思います。
今週も変わらず、BTC、ETHは上昇目線、押し目もあまりなく徐々に上値を追い込んでいくようなじり高展開を予想します。