9月27日に行われた自民党総裁選挙で石破茂氏が新総裁に選出されました。組閣の内容も明日10月1日には正式に発表されるでしょう。衆議院の解散総選挙の日程についても、表明されましたので、そうなれば10月末までに改めて新内閣が発足することになります。

石破氏がこのまま勝利すれば、現状の金融緩和路線を修正する動きが徐々に出てくるのではないかとみています。これらの影響を受けて、暗号資産の上値も徐々に重くなってくると思いますが、次はアメリカの大統領選挙が控えています。トランプ氏か、ハリス氏か、どちらが大統領に就任するかによって暗号資産市場へも大きく影響が出てくることでしょう。

BTC(ビットコイン)は900万円まで押し目を待ちたい局面

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析です。ここ数日、レンジ相場となっており、方向感が乏しくなってきました。本日9月30日の株式市場で動きがまちまちになりそうですが、先週9月27日に米国株が売られたことを考えると、今週前半は上昇する可能性が高いのではと考えられます。よって、BTCも連れ高予想を出しますが、テクニカル的には押し目も入りそうな形状です。

今週の押し目買い水準は、チャート上に記載した白い楕円部分に定めました。SMA90(水色)がサポートになってくると想定し、900-910万円付近を買い場と予想して戦略を立てていこうと思います。

上値の目処はSMA200(橙)となります。価格的に960-970万円程度が上げ止まり水準でしょうか。10月上旬は日足レベルで900-970万円レンジを予想して対応していくことになりそうです。その他、MACDなどに過熱感もなく、上昇を示唆したシグナル点灯継続中です。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPYの4時間足に時間軸を落とします。並行チャネルレンジ内で現在推移しており、目先サポートが930万円付近でしょうか。4時間足ベースで考えると、すぐ下の価格が最初の買いポイントとなりそうです。

ここを下割れすると、SMA90が推移する900万円付近まで下落幅が拡大すると考えます。ちょうど日足の重要サポートラインもこの付近に控えているので、押し目を狙うならば条件が重なるこの辺りではないでしょうか。4時間足の並行チャネルが継続されるなら930万円付近での買いを狙い、上限ライン、あるいは日足SMA200を先に目指す展開を意識してトレードするとよさそうです。

MACDはすでに解消されつつあり、0.00付近まで沈下してきました。ダイバージェンス現象も長く続いていましたが、ほぼ解消されたと言ってよいでしょう。悩ましい分岐点ではありますが、個人的には現状レベルでの買いと900万円付近での押し目買い、資金を2つに分けたエントリーを狙っていく戦略を立てておきたいと思います。

ETH(イーサリアム)、方向感はしばらく乏しい可能性

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPY日足チャート分析に切り替えます。アルトコイン市場は勢いがあるものや失速気味なものなど様々です。ETHの上昇はこの2週間ほど大きなものとなっており、パフォーマンスは上々です。

ただ、この5営業日ほどはレンジ相場に入ってしまい、方向感をなくしている展開でしょうか。この値動きでは上下方向を予想するのは難しい状況です。大きなレンジ予想になってしまいますが、SMA30(黄色)~SMA90(水色)短期と中期移動平均線に挟まれた状態で推移するとイメージしています。よって、下値は35万円、上値は42万円付近と予想し、基本的にはBTCの連れ高連れ安に影響されて動いていくのではないでしょうか。

個人的には35万円台まで価格が下落しない限り、買いで入らないと考えています。MACDがマイナス圏からプラス圏に浮上したことはポジティブです。このSMA30~SMA90が徐々に狭くなっていくにはあと1週間ほど時間が必要そうです。よって、今週前半あたりに勝負に行くような形状ではないと考え、まずは深い押し目買いチャンスを待つ戦略でETHトレードはいきたいと思います。