【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 41,091.42  ▼159.08 (8/28)
NASDAQ: 17,556.03  ▼198.79 (8/28)

1.概況

米国市場はエヌビディア[NVDA]の決算発表を前にハイテク株を中心に持ち高調整の売りが出て反落となりました。ほぼ横ばいでスタートしたダウ平均は朝方に100ドル高まで上昇しましたが、伸び悩むとまもなくしてマイナスに転じ大きく下げ幅を広げ、午後に入ると408ドル安まで下落しました。その後引けにかけて持ち直しましたが、上値は重く結局159ドル安の41,091ドルで取引を終え4日ぶりに反落となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も198ポイント安の17,556ポイントと反落となっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が下げ、情報技術と一般消費財・サービスが1%以上下落しました。一方で金融とヘルスケアの2業種が上げました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は20銘柄が下げ、なかでもナイキ[NKE]が3%近く下落したほか、インテル[INTC]とセールスフォース[CRM]も2%以上下げました。シスコシステムズ[CSCO]とウォルト・ディズニー[DIS]、ボーイング[BA]、アマゾン[AMZN]も1%以上下落しています。一方でアメリカン・エキスプレス[AXP]やアムジェン[AMGN]などの10銘柄が小幅に上げています。ダウ平均構成銘柄以外では主力ハイテク株が軟調で、グーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]とネットフリックス[NFLX]、テスラ[TSLA]が1%以上下げています。半導体株の下落も目立ち、マイクロン・テクノロジー[MU]が3%余り下落し、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]とエヌビディアも2%以上下げました。なお、エヌビディアは取引終了後に決算を発表し、売上高と1株利益は市場予想を上回りましたが、材料出尽くしとなり時間外取引で一段安となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.01%高い3.83%となりました。ドル円は144円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米ハイテク株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の38,000円を維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)