【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 38,997.66 △294.39 (8/6)
NASDAQ: 16,366.86 △166.77 (8/6)
1.概況
米国市場は自律反発狙いの買いで上昇しました。32ドル高でスタートしたダウ平均は直後にマイナスに転じましたが、64ドル安で下げ渋ると持ち直し取引終盤には746ドル高まで上昇しました。その後引けにかけて上げ幅を縮めましたが結局294ドル高の38,997ドルで取引を終え4日ぶりに反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も166ポイント高の16,366ポイントとこちらも4日ぶりに反発となりました。
2.経済指標等
6月の米貿易収支の赤字額は前月比2.5%減の731億900万ドルとなりました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも不動産が2%を超える上昇となったほか、金融とコミュニケーション・サービス、資本財・サービス、情報技術、一般消費財・サービスも1%以上上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではキャタピラー[CAT]が決算で1株利益が市場予想を上回ったことで3%高となったほか、ダウ[DOW]とJPモルガン・チェース[JPM]も3%近く上げました。ウォルト・ディズニー[DIS]とゴールドマン・サックス[GS]、アメリカン・エキスプレス[AXP]も2%以上上げています。一方でジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]とインテル[INTC]、ボーイング[BA]、メルク[MRK]が1%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、半導体株の一角が高くエヌビディア[NVDA]とテキサス・インストゥルメンツ[TXN]が3%を超える上昇となりました。主力ハイテク株の一角も堅調でフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]が4%近く上昇し、ネットフリックス[NFLX]も2%近く上げています。また、配車サービス大手のウーバーテクノロジーズ[UBER]が決算で売上高などが市場予想を上回ったことなどから11%近く上昇しています。
5.為替・金利等
長期金利はリスク回避姿勢が後退し、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出て0.10%高い3.89%となりました。ドル円はやや円高に振れ144円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は昨日に急伸した反動や、ドル円が円高に振れていることもあり下落してのスタートが予想されます。こうしたなか本日もドル円の動向に神経質な展開となりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)