日経平均に目先ピークアウトのシグナル

今週の日経平均株価は4万1000円絡みでもみ合いか。ここで堪えられないとしばらく調整に向かいそうだ。

日経平均の「離れ小島」が市場の話題になっている。日経平均は7月11日に史上初の4万2000円台をつけたが、その時に大きく上放れて「窓」を空けた。 翌12日には急反落となったが、今度は逆に下放れてやはり「窓」を形成した。11日の高値が2つの「窓」空けで取り残された離れ小島のようになった。これはいわゆる「アイランド・リバーサル」と呼ばれる形で、目先ピークアウトのシグナルだ。

半導体関連株の決算発表に注目

今週は、国内では、18日に6月貿易収支、19日に6月CPIなどが予定されている。

米国では、16日に6月小売売上高、17日に6月住宅着工件数、鉱工業生産指数、18日に7月フィラデルフィア連銀景況指数などが注目指標だ。 主要企業決算は、15日にゴールドマン・サックス[GS]、16日にユナイテッドヘルス・グループ[UNH]、バンク・オブ・アメリカ[BAC]、モルガン・スタンレー[MS]、 17日にジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]、アルコア[AA]、18日にノバルティス[NVS]、ネットフリックス[NFLX]、19日にアメリカン・エキスプレス[AXP]などが主なところだが、市場が注目するのは半導体関連株だ。17日にオランダのASMLホールディング[ASML]、18日に台湾積体電路製造[TSM]が決算発表を予定し、国内でも18日にディスコ(6146)が決算発をする。 そのディスコを皮切りに、いよいよ3月決算企業の決算発表が本格化する。まだ第1四半期なので、さすがに通期予想を上方修正してくる企業は少ないだろうが、それでも「上方修正含み」を感じさせる内容の決算となるか注目したい。

予想レンジは4万円~4万2000円とする。