今年2024年もバークシャー・ハサウェイの株主総会に参加しました。バークシャー・ハサウェイは、2023年に日本の5大商社株への投資を始めたことで、今回の日本株上昇の火付役になったとも言われているウォーレン・バフェットさんがCEOを務める会社です。

この株主総会には、世界中のバフェットファンが、バークシャーの本社があるネブラスカ州オマハという、アメリカ人でもあまり行くことのない中西部の都市へ集結します。今年も4万人のバークシャーの株主が参加したといいます。投資関係の話題は他のコラムへ譲るとして、このコラムではバフェットさんの健康に関わる話について書いてみたいと思います。

現在93歳のバフェットさんですが、6歳児の食生活をしているとして有名です。彼の説明では、生命保険数理表によると、6歳の子供が最も死亡率が低い年齢であるとかで、6歳児と同じように食べるのだそうです。 つまり、マクドナルドへ行ってエッグマフィンを食べ、コカコーラを大量に飲み、ディリークィーンでソフトクリームの上にトッピングとして大量のソフトクリームをのせたものを食べる、という意味のようです。 バフェットさんは、独特のユーモアのセンスがあり、私が彼を大好きな理由のひとつなのですが、これについては正直真似をするつもりはないです。

私は、一度かかりつけのお医者さんに、バフェットさんの食生活を説明し、自分も真似て生活してみてようかと尋ねたことがあるのですが、「絶対におやめください」と強く釘をさされました。
6歳の子供と同じように食べる訳ですからバフェットさん当然お酒にもタバコにも手は出しません。
彼は学生時代からの知り合いが経営するお気に入りのステーキハウスがあり、そこでステーキを食べながら赤ワインではなく、お気に入りのチェリーコークを飲むのだそうです。
また、塩分をかなり摂るそうで、塩のシェーカーを両手に持って、料理にいっぱい塩をかけるその様子はまるで吹雪のようだと、彼のことを知るとある大手銀行のCEOがコメントしていました。

総会は、朝9時過ぎから始まり、12時にランチブレーク、1時から再開し3時に終了となります。つまり93歳のバフェットさんは1時間の休憩はあるものの、6時間集中して株主からの様々な質問に対して丁寧に答えているのです。彼の頭脳の明瞭さに加えて彼の体力にはただただ感服します。その間、彼はコーラを飲み、シーズキャンディーという、バークシャーグループの会社の一つが作るチョコレートをポリポリ齧るのです。

そんなバフェットさん、今年の総会での様子は、昨年長年のビジネスパートナーだったチャーリー・マンガーさんが99歳で他界され、なんとなく元気がなかったように感じました。実際今年の彼の声は去年と比べしゃがれていた印象があります。無理もありませんよね、93歳のおじいちゃんなのですから。

私はオマハに行くと、必ずバフェットさんが毎日通っていたと言われるマクドナルドの店舗へ行ってみるのですが、今年も訪れ店員さんに「今日バフェットさん来たの?」と聞いてみると、「いや、来ていない。実は、最近彼来ないんだよね。。」という返事でした。

今年の総会の最後に、バフェットさんから株主へ「今日は総会に参加してもらい本当にありがとうございました。来年も皆さんが来られることを希望するだけでなく、私も来られることを希望します」と笑いを誘う挨拶を行ったのです。2024年8月30日で94歳になるバフェットさん、ぜひ来年も元気な姿で総会に登場してもらいたいと思います。