モトリーフール米国本社、 2024年4月23日投稿記事より

バンク・オブ・アメリカ[BAC]は、バークシャーのポートフォリオの2番手

バークシャー・ハサウェイ[BRK.B]は、総額3500億ドルに上る株式ポートフォリオを保有していることで知られており、保有ポジションの多くは、伝説の投資家であるウォーレン・バフェット氏自身が厳選したものです。

銀行大手のバンク・オブ・アメリカ[BAC]は、バークシャー・ハサウェイのポートフォリオの中で2番目に大きなポジションを占めています。最新情報によると、バークシャー・ハサウェイはバンク・オブ・アメリカの株式10億3200万株を保有しており、持ち分比率は13.1%となっています。本稿執筆時点の株価に基づくと、バークシャー・ハサウェイの持ち分は382億ドルに相当します。バンク・オブ・アメリカにとって、バークシャー・ハサウェイは筆頭株主です。

優先株とワラントで高リターン

バンク・オブ・アメリカは、バークシャー・ハサウェイにとって大きな投資先であるだけでなく、ポートフォリオの中で最も成功している投資先の1つです。

バフェット氏がバンク・オブ・アメリカに初めて投資したのは、金融危機が起こった後で、通常とは異なる形で行われました。2011年8月、バークシャー・ハサウェイはバンク・オブ・アメリカの優先株に50億ドルを投資しました。優先株の配当利回りは6%で、年間3億ドルの配当収入がもたらされました。

優先株には、バンク・オブ・アメリカの普通株7億株を1株当たり7.14ドルで購入できるワラントも付いており、バフェット氏は保有する優先株を普通株7億株に転換することが可能でした。

その後、バンク・オブ・アメリカの普通株の配当が引き上げられ、バークシャー・ハサウェイが得られる配当収入が、優先株で受け取っていた年間3億ドルを上回る水準に達すると、バフェット氏はワラントを行使しました。同氏は、バークシャー・ハサウェイの持ち分の大半を、現在の株価の5分の1にも満たない1株7.14ドルで普通株に転換しました。最初の投資以降も、バフェット氏は3億株以上を追加購入しています。

他銀行株は売っても、バンカメは死守

2023年、複数の大手銀行の破綻に伴って銀行セクターに対する懸念が高まったことを受け、バフェット氏と同氏のチームは数行の銀行株を売却しました。しかし、バフェット氏はバンク・オブ・アメリカ株を一度も売却したことがありません。

バークシャー・ハサウェイの2023年の年次株主総会でバフェット氏は、バンク・オブ・アメリカの経営陣をどれほど気に入っているかを改めて強調しました。同氏は以前から、バンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハンCEOを称賛しています。

モイニハン氏は金融危機の余波をうまく乗り切り、バンク・オブ・アメリカを問題山積の銀行から、業界内で最も質が高く、最も尊敬される金融機関の1つへと変えてきた実績があります。

免責事項と開示事項  記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。バンク・オブ・アメリカは、モトリーフールのグループ会社アセントの広告パートナーです。元記事の筆者Matt Frankelは、バンク・オブ・アメリカ、バークシャー・ハサウェイの株式を保有しています。モトリーフール米国本社は、バンク・オブ・アメリカ、バークシャー・ハサウェイの株式を保有し、推奨しています。モトリーフールは情報開示方針を定めています。