・米国株価指数は2023年10月後半をボトムに上昇基調。2023年中は金利低下が株価を上昇させた。2024年に入り、金利は上昇したが、株価は続伸。

・米株高を牽引するのは、マグニフィセント・セブン(※)銘柄だ。他の銘柄を売上高、利益率、EPS(1株当たり利益)の伸びで大きく上回る。ただ、ゴールドマン・サックス[GS]、セールスフォース・ドットコム[CRM]などの大型銘柄もまんべんなく上昇している。

・S&P500株価指数PERは足元で21倍。これまでの平均19倍程度に比べれば高いが、ITバブル時の30倍には及ばず、割高感はない。むしろ、企業業績が伸びることが予想され、PERが下がり、割安感が出てくる。

・投資家の意欲が強くなっているものの、過熱感までは達していないことがデータで裏付け。米資産運用では、現状、債券に資金が流入し、株式からは資金流出状態。今後、利下げが始まれば、潤沢な資金が株式に向かうのでは。

(※)アップル[AAPL]、マイクロソフト[MSFT]、アルファベット[GOOGL]、アマゾン・ドットコム[AMZN]、メタ・プラットフォームズ[META]、エヌビディア[NVDA]、テスラ[TSLA]の7銘柄