【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 38,726.33 △48.97 (2/8)
NASDAQ: 15,793.72 △37.07 (2/8)
1.概況
米国市場はウォルト・ディズニー[DIS]の急伸などを支えに3日続伸となり、ダウ平均とS&P500株価指数が連日で史上最高値を更新しました。24ドル高でスタートしたダウ平均は直後に78ドル高まで上昇した後伸び悩むとまもなくしてマイナスに転じ昼前に133ドル安まで下落しましたが、午後に入って持ち直すと引けにかけて買いが優勢となりました。結局ダウ平均は48ドル高の38,726ドルで取引を終え前日に続いて史上最高値を更新しています。また、S&P500株価指数も2ポイント高の4,997ポイントとなりこちらも前日に続いて史上最高値を更新しています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も37ポイント高の15,793ポイントとなり前日に続いて昨年来高値を更新しています。
2.経済指標等
先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比9000件減の21万8000件となり予想以上に改善しました。また、12月の卸売売上高は前月比0.7%増となり市場予想を上回りました。12月の米卸売在庫は前月比0.4%増となり市場予想と一致しています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや不動産、コミュニケーション・サービスなどの6業種が上げ、エネルギーは1%以上上昇しました。一方で公益事業や金融、素材などの5業種が下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではウォルト・ディズニーが決算で1株利益が市場予想を上回ったことを受けて目標株価の引き上げが相次いだことで11%を超す上昇となりました。また、マクドナルド[MCD]とシェブロン[CVX]、IBM[IBM]、セールスフォース[CRM]、アメリカン・エキスプレス[AXP]も1%以上上げています。一方でボーイング[BA]とベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]、ビザ[V]、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]が1%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、英半導体設計のアーム・ホールディングス[ARM]が急騰し48%近く上昇しました。決算で売上高が市場予想を上回ったうえ、通期の業績見通しを上方修正したことなどから目標株価の引き上げが相次ぎ買いを集めました。
5.為替・金利等
長期金利は0.04%高い4.15%となりました。ドル円では円安が進み149円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の37,000円を超えてどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)