【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 38,521.36 △141.24 (2/6)
NASDAQ: 15,609.00 △11.32 (2/6)
1.概況
米国市場は経済の軟着陸(ソフトランディング)期待が支えとなり反発しました。12ドル高でスタートしたダウ平均は直後に29ドル安まで下落しましたが、下げ渋ると買いが優勢となりまもなくして165ドル高まで上昇しました。その後は伸び悩みましたが、引き続き堅調に推移すると結局141ドル高の38,521ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も11ポイント高の15,608ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、素材と不動産、ヘルスケアが1%以上上昇しています。一方で情報技術とコミュニケーション・サービスの2業種が下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]が4%を超える上昇となったほか、ナイキ[NKE]も3%近く上げました。ウォルト・ディズニー[DIS]も2%を上回る上昇となり、ダウ[DOW]とユナイテッドヘルス・グループ[UNH]、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]、スリーエム[MMM]も1%以上上げています。一方でアムジェン[AMGN]が2%近く下げています。ダウ平均構成銘柄以外では半導体株が安く、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]が3%を超える下落となり、マイクロン・テクノロジー[MU]も2%以上下げています。エヌビディア[NVDA]とブロードコム[AVGO]も1%を上回る下落となっています。決算を発表した音楽配信のスポティファイ・テクノロジー[SPOT]は有料会員数が市場予想を上回って増えたことから4%近く上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.06%低い4.10%となりました。こうしたなかドル円はやや円高に振れ147円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅な上昇に止まるなか円高が重石となり下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の36,000円を維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)