BTC(ビットコイン)は先週、一時580万円を割り込むレベルまでに下落しましたが、あっさりと回復し、1月27日、28日の週末は630万円を超えるレベルで推移する時間帯がありました。先週半ばからグレースケールによるビットコイン現物ETFの売りも収まりつつあり、ブラックロックやフィデリティへ徐々に乗り換える動きが続いている状態です。
ネットフローもプラスで終わる日が徐々に増えてきており、海外市場での売りを米国投資家が吸収し始めている印象です。市場では、再び600万円割れを意識するトレーダー(2番底や最終調整下落を予想)と、すでにボトムアウトを意識しているトレーダーに意見が分かれているようです。個人的には、日足レベルで三角持ち合いを形成し、最終的に上方向に抜けてくるイメージを持っています。ただ、目先のボトムはすでにつけており、半減期に向けてまた意識する展開ではないかと予想しています。
BTC(ビットコイン)、SMA 30-90レンジ移行か?
BTC/JPY日足チャート分析から入ります。SMA90とサポートラインが良い目安となりました。現在はSMA30まで価格を戻しており、向こう1週間はSMA30-90に挟まれて推移すると予想しています。よって、595-620万円をコアレンジとして予想し、下値を固めていく展開ではないでしょうか。
海外市場のレバレッジロングポジションも徐々に解消されてきており、減少傾向です。戻り売りプレイヤーもこのタイミングで売ってくる可能性があり、少々上値が重い展開になると予想します。
MACDは少しマイナスで推移をしてしまいましたが、ゴールデンクロスを開始しています。テクニカル的には買いシグナル点灯も気にしておくべきでしょう。
続いて、BTC/JPY 4時間足チャートに時間軸を落とします。トレンドラインとSMA30が重なって上昇しています。目先の押し目買いポイントとして、上の図表で記載しているポイントが今週前半ワークすると見ています。
おおよそ605-611万円ぐらいとなるでしょうか?今週前半はこの水準からの押し目買いを意識しておくとよさそうです。揉み合い相場前提で考えているため、上値は620-625万円程度が目安と考えています。大きく勝負して上昇を狙う局面とは考えにくいため、海外市場のポジションが落ちるまでは、しばらくレンジ相場を意識したトレードがよいのではないでしょうか。
半減期はあと74日程度と見ています。現在、半減期意識が高いためか、マイナーのマイニング競争は激化しており、1ブロック生成に9分もかからない状況です。もう少し早まる可能性もありますが、暫定では4月中旬を意識しておきましょう。
また、今回同様セル・ザ・ファクトを意識し、半減期に向けて再度上昇を開始すると予想していますが、半減期3日前ごろにピークをつけるかもしれません。投資家の意識が高まると、ピークは少し前にやってくることが多いので、4月の半減期はこれぐらいを予想しておくとよいのではないでしょうか。
ETH(イーサリアム)は予想外に反落、再上昇なるか?
続いてETH/JPY日足分析に移ります。残念ながら35万円のサポートをあっさりとブレイクして、深い押し目を形成してしまいました。現在はSMA90をバックにサポートされている状態です。よって今週の押し目買い水準はSMA90を意識した買いトレードでいきたいと思います。BTCよりも上昇力が強かったため、調整に少々時間を要している状況でしょうか?
とは言え、このペースならば今週中にはボトムアウトし、下落分を取り戻しにかかる可能性はあるでしょう。
プロトダンクシャーディングで期待されている大型アップデート、「デンクン」はあと10日程度でテストネット移行が完了する予定です。その後、チェーンでの安定稼働が認められると、正式にメインネット移行完了となります。
市場予想はまちまちですが、早ければ3月中との予想が出ており、これに向けて期待の買いは2月中に入ってくるでしょう。過去の大型アップデート類の大半は1-2ヶ月前に大きく上昇することが多かったので、この値動きに期待したいところです。
ETHは2023年から上昇に出遅れが生じていますが、2024年は大きく挽回する局面だと予想し、引き続きETHに強気予想を立てたいと思います。今週はBTCの調整局面も終了した前提で、両者買いトレードを継続したいと思います。