・2023年10月、12月の日銀会合などのイベント時には、日米の金利差からドル買いポジションを取る流れがあった。一通り円安に動いて、ほとぼりが冷めたらまた円高に戻ってきていた。

・過去2回について、日本の金利が全然動かないのに円だけ1日で3円動いたのは、正当な理屈がない。米国の金利が下落してきたので、日本の金利も下落しているだけで日銀の影響は非常に限定的。

・日本の金利にすら長期金利については、日銀よりも米金利で決まる。日銀が金利差を通じて米ドル/円に影響力を行使することはほとんどないと考えられる。

・日銀の会合後に円高に戻るのか、ドル高要因はあるのでドル高円安に向かうのか。2023年のトレンド転換の判断は52週移動平均線が示唆したドル高円安トレンドの継続が正しかった。

・2024年も52週線で見るとまだドル高円安トレンドが続いている可能性が高く、120日線だともう円高に転換しているようにみえる。ただ2024年は金利のほうが低下トレンドに転換している可能性がある。

・円安が終わり円高にトレンド転換している可能性もあり、円安への戻りは一時的かもしれない。ただ米国景気が強いという要素があり、これが鍵かと思われる。

・米国の金利によって円安がまだ続くのか、円高にトレンドが変わったのか決まる。米金利が一番重要なポイントになる。