【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 37,525.16  ▼157.85 (1/9)
NASDAQ: 14,857.71  △13.94 (1/9)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。ダウ平均とS&P500株価指数は利益確定の売りが出て反落となりましたが、ナスダック総合株価指数はハイテク株の一角が買われたことで続伸となりました。159ドル安でスタートしたダウ平均は朝方に309ドル安まで下落しましたが、朝方の売り一巡後に持ち直すと結局157ドル安の37,525ドルで取引を終え4日ぶりに反落となっています。また、S&P500株価指数も7ポイント安の4,756ポイントと3日ぶりに反落となりました。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は13ポイント高の14,857ポイントと3日続伸となっています。

2.経済指標等

11月の米貿易収支の赤字額は前月比2.0%減の632億7000万ドルとなりました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が下げ、エネルギーと素材が1%以上下落しました。一方で情報技術や生活必需品などの4業種が上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではシェブロン[CVX]とダウ[DOW]、ウォルト・ディズニー[DIS]が2%を超える下落となったほか、ボーイング[BA]とゴールドマン・サックス[GS]、アメリカン・エキスプレス[AXP]、アムジェン[AMGN]、シスコシステムズ[CSCO]、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]も1%以上下げています。一方でメルク[MRK]が1%近く上げています。ダウ平均構成銘柄以外では、サイバーセキュリティーのクラウドストライク・ホールディングス[CRWD]が投資判断の引き上げを受けて5%近く上げました。また、通信機器のジュニパー・ネットワークス[JNPR]もヒューレット・パッカード・エンタープライス[HPE]による買収が近いと伝わったことで22%近く上げました。ヒューレット・パッカード・エンタープライスは9%近く下げています。さらに前日に大幅高となった半導体のエヌビディア[NVDA]が引き続き高く連日で上場来高値を更新しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い4.01%となりました。ドル円は144円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が高安まちまちとなり材料になりにくいなかで高値を更新した昨日の堅調な地合いを引き継ぎ上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の34,000円を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)