何度も何度も期待を裏切られては、承認期待で上昇を続けたビットコインですが、ついにSEC(米証券取引委員会)からビットコイン現物ETFの承認が下りそうです。
1月10日、11日が承認期限となっているビットコイン現物ETFが複数社あることから、10日までに全て承認が出るのではないかと米メディア機関は報じています。各社のETF売買手数料なども公開されはじめ、また、早ければ承認後数日以内に取引が開始されるのではないかという報道もあります。筆者は何年も待ち侘びましたが、ここまで具体的な報道が数多く出てくると、いよいよ来たかと考えます。
筆者は昨年末から「セル・ザ・ファクト」(sell the fact =事実で売れ)を意識しつつも買いトレードで回してきました。しかしながら、12月は結局何度も天井圏で大きく揉み合ったことから、海外のロングポジションの多くは一掃されたことを確認できました。
その理由としては海外取引所デリバティブ部門にて、OI(オープン・インタレスト)という金利水準の高止まり期間が長らく続いていたことにあります。買いに偏れば偏るほど、買いの金利が高まるロジックになっており、信用取引と似た仕組みになります。そしてこのデリバティブのロングポジションが年末年始にかけて大きく解消されたからです。
よって市場のポジションが軽くなったと考え、強めの買い戦略に移行しています。目先、年初来高値を超えてきましたが、市場に残っているロングポジションは少ないと考えているため、思わぬ形で高値を取りに行くこともあるかもしれません。
BTC(ビットコイン)円建て史上最高値まで残り100万円に迫る
円建てでは史上最高値まで、あと100万円程度となりました。報道後、さらなる高値更新もあるのではないでしょうか。
現物ETF上場後、どれほどのマネーが流入してくるかは確認が必要ですが、現状の株式市場の活況具合を見ると、上場初日から数日までのインパクトはそれなりになると考えます。既にこれほどの高値ですが、上場承認された場合は買いトレードを考えてよいかもしれません。また、個人的にはもしかすると半減期までに円建てベースで史上最高値更新の可能性もあるのではと考えています。
月足ベースではMACDも調整十分であり、過熱感はまだまだありません。このテクニカル分析を念頭に、日足分析を進めていきます。
BTC(ビットコイン)は650-660万円のサポートラインから
BTC/JPY日足です。
1ヶ月以上揉みあった580-655万円レンジを抜けたため、次のサポートラインは650-660万円付近を予想します。上昇トレンド再開として、再びSMA30 (黄色)もワークを始めそうです。また、深い押し目を警戒するならば、2つ目のサポートライン580万円を意識し、かつ数日以内にSMA90(水色)も上昇してくることから、ここを最低ラインと考え、買いトレード戦略を立てるのはどうでしょうか。
日足MACDも1ヶ月分の調整を得て、年始からゴールデンクロスを開始しております。11月から続いたダイバージェンス現象も解消されたと言っても良いでしょう。
本当に上昇が強い相場ですので、買いポジションは無闇に手仕舞いをせず、キープしていく時期ではないかと考えます。
ETHは大型アップデート『デンクン』待ち
続いてETH/JPY日足チャート分析です。
まだ直近高値の更新をしていませんが、更新は時間の問題かもしれません。上昇トレンドライン(紫)を右側に抜けてしばらく時間が経過しました。テクニカル的には反落の合図がいくつか散見されていたのですが、おそらく時効と考えられます。
並行チャネルレンジ内での推移にも移行しているように見え、さらにMACDはすっかりと低迷をしており、あとはキッカケ待ちかもしれません。BTCよりも大きく出遅れているETHですが、今月後半から来月にかけて、「デンクン」というアップデートが手掛けられます。
シャーディング実装期待がETF承認報道の影響で鳴りを潜めていますが、この一連のお祭り騒ぎが終われば、次はETHだと考えます。よって、ポートフォリオの比率は5:5前後とし、買いトレードを考えていきます。
すでにBTCで得た収益が徐々にアルトコインにも流れ始めていますが、ETHはここしばらく大きく上昇を演じていません。ETHも上昇を開始すると、勢いよく上がっていくコインですので、その上昇を待つ展開ではないでしょうか。
今週もETFの承認待ちとし、買いトレード継続と考えます。