エアビーアンドビー[ABNB]決算:1株利益は6.63ドルで市場予想を上回る
エアビーアンドビーは、2008年にサービスを開始した、世界最大のオンライン代替宿泊旅行代理店で、ブティックホテルや宿泊体験の予約サービスも手掛ける。プラットフォームは、2023年6月末には、約700万のアクティブ宿泊施設リストを提供した。400万以上のホストからのリストは、世界中のほぼすべての国に広がっている。2022年度第4四半期には、収益の47%は北米地域からのものであった。収益はすべてオンライン予約の取引手数料から得ている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比18%増の34.0億ドル(市場予想は33.7億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・6.63ドル(市場予想は2.08ドル、前年同期は1.79ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第4四半期の売上高ガイダンスレンジは予想を下回った。
今後の株価見通し
当面底値模索の動きとなろう。
ペイパル・ホールディングス[PYPL]決算:1株利益は1.3ドルで市場予想を上回る
ペイパル・ホールディングスは、2015年にイーベイから分離独立して誕生した。オンライン取引に焦点をあて、マーチャント(加盟店)や消費者にデジタル決済ソリューションを提供している。2022年末現在、4億3,500万のアクティブ・ユーザーを有する。また、消費者間決済プラットフォームVenmoを有する。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★純収入・・・前年同期比8.4%増の74.2億ドル(市場予想73.9億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.30ドル(市場予想は1.23ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。取引件数、総取扱高も予想を上回っている。ガイダンスも公表しており、第4四半期の1株利益は予想を下回る見通しを示したものの、通期の1株利益は予想以上に上方修正した。
今後の株価見通し
当面値固めフェーズ入りが予想される。
ファイザー[PFE]決算:1株損失は0.17ドルで市場予想を上回る
ファイザーは、世界最大手の製薬会社のひとつであり、年間売上高は500億ドル近くに上る(COVID-19関連の医薬品売上高を除く)。以前は多くの種類のヘルスケア製品および化学医薬品を販売していたが、現在は処方箋薬とワクチンが売上高の大半を占めている。肺炎球菌ワクチンのプレベナー13、がん治療薬のイブランス、心血管疾患治療薬のエリキュース、自己免疫疾患治療薬のゼルヤンツが売上高の上位を占める。これらの医薬品は世界各地で販売され海外市場が全社売上高の50%近くを占める。また、海外市場では新興国市場が収益に大きく貢献している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比42%減の132.32億ドル(市場予想は134.89億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.17ドルの赤字 (市場予想は0.33ドルの赤字)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済み EPSは予想を上回った。第3四半期は56億ドルの現金支出を伴わない在庫の評価減が響いたとしている。同社は引き続き、新型ウイルス向け注射剤「コミナティ」と錠剤の「パクスロビッド」の売上げが減少し、予想を下回る売上高を計上。第3四半期の売上高は42%減となった。また、今四半期は33年超ぶりの赤字に転落した。
今後の株価見通し
決算を受け、同社株は当面底値模索の動きとなろう。
ロク[ROKU]決算:1株損失は2.33ドルで市場予想を下回る
ロクは、米国の大手ストリーミング配信会社である。プラットフォームを通じて配信されたコンテンツの2022年の視聴時間は874億時間。社名を冠したオペレーティングシステムは、自社のハードウェアだけでなく、TCL、Onn、Hisenseといったメーカーのテレビやサウンドバーなどの提携ブランド商品にも搭載されている。収益は、広告、コンテンツの配信、ハードウェアの販売、OSライセンスの供与、サブスクリプションサービスの提供から生み出されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★純売上高・・・前年同期比20%増の9.12億ドル(市場予想は8.60億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.33ドルの赤字(市場予想は1.89ドルの赤字)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高は予想を上回り、調整済みEPS は予想を下回った。アクティブ顧客アカウント数も予想を上回った。続く第 4 四半期の順売上高ガイダンスが予想を上回った。更に、調整済みEBITDAガイダンスの赤字幅は、予想よりはるかに縮小した。
今後の株価見通し
ベアトレンドを上抜き、85ドルを目指す展開が予想される。
アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]決算:1株利益は0.70ドルで市場予想を上回る
アドバンスト・マイクロ・デバイセズは、PC、ゲームコンソール、データセンター、産業用、および自動車用途などの市場向けに様々なデジタル半導体を設計している。従来からの強みは、PCやデータセンターで使用される中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)である。他にも、ソニーのPlayStationやマイクロソフトのXboxなど、著名なゲーム機に使用されるチップを供給している。2022年には、事業を多様化し、データセンターや自動車などの主要なエンドマーケットでの機会を拡大するために、FPGA(現場でプログラム可能な集積回路)のリーダー企業であるザイリンクスを買収した。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★収入・・・前年同期比4.2%増の58.0億ドル(市場予想は57億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.70ドル(市場予想は0.64ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。
「当社のデータセンター事業は、当社のEPYC CPUポートフォリオの強みと、ハイパースケール、エンタープライズ、AI の顧客との複数の導入をサポートするための Instinct MI300 アクセラレータの出荷増加に基づいて、大幅な成長軌道に乗っています」とCEOのリサ・スー氏はリリースの中で述べた。
今後の株価見通し
同社株はかなり悪材料を織り込んでいる。108ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。