テスラ[TSLA]決算:1株利益は0.91ドルで市場予想を上回る
テスラは、2003年設立のカリフォルニア州パロアルトに本社を置く垂直統合型サステナブルエネルギー企業である。電動モビリティ社会への移行を目指し電気自動車を開発・製造している。エネルギー発電用ソーラーパネルやソーラールーフ、住宅や公益を含む商業不動産向けの貯蔵ステーションのためのバッテリーを販売している。
高級セダン、中型セダン、クロスオーバーSUVなど、複数の車種を製造している。また、より価格の安いセダン、小型SUV、ライトトラック、セミトレーラートラック、スポーツカーなどの販売を開始する計画である。2022年の世界の自動車納入台数は、130万台をやや上回る。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比の47%増の249.3億ドル(市場予想は245.1億ドル)
★1株当たり損益(調整後)・・・0.91ドル(市場予想は0.81ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。フリーキャッシュフロー、粗利益率は予想を下回った。通期ベースの生産台数ガイダンスは予想を下回った。
今後の株価見通し
中国のライバルの動向注視。利益圧迫は株価の上値を抑える要因。利益率向上が確認できるまで上値は重いだろう。
テキサス・インストゥルメンツ[TXN]決算:1株利益は1.87ドルで市場予想を下回る
テキサス・インストゥルメンツは、テキサス州のダラスを拠点とするアナログ半導体製造の世界大手である。
製品は、音声や電力などのリアルワールド・シグナルを処理するために使用されている。売上高の95%は半導体が占め、残りの5%をいわゆる電卓が占めている。ワイヤレス通信機器やさまざまな電子応用機器に搭載されるプロセッサーやマイクロコントローラーでも大きな市場シェアを有する。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比13%減の45.3億ドル(市場予想は43.5億ドル)
★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・1.87ドル(前年同期は2.45ドル)
決算総括
4-6月期決算(第2四半期)では、売上高、調整済みEPSとも予想を上回った。ただ、第3四半期のガイダンスでは、売上高見通しが予想範囲内だったほか、調整済みEPS の見通しは予想を下回った。
また、同社は他の半導体メーカーと同様に工場新設を進めているが、そのことが短期的には業績の足かせとなっており、経営陣は、新設工場への支出増が操業開始までの収益性を圧迫すると述べている。
RTX[RTX]決算:1株利益は1.29ドルで市場予想を上回る
RTX(旧、レイセオン・テクノロジーズ)は、ユナイテッド・テクノロジーとレイセオンの合併により誕生した航空宇宙・防衛産業界で多角的に事業を展開する企業である。商用航空宇宙メーカーと防衛市場へのサプライヤとして、双方へのエクスポージャーがほぼ拮抗している。
多角的航空宇宙製品・サービスのサプライヤであるコリンズ・エアロスペース部門、航空機エンジンメーカーであるプラット・アンド・ホイットニー部門、センサー、ハードウェア、通信技術を手掛けるレイセオン・インテリジェンス・アンド・スペース部門、ミサイルおよびミサイル防衛システムに注力し防衛元請事業を展開するレイセオン・ミサイル・アンド・ディフェンス部門の4つの部門を通じて事業を運営している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比12%増の183.15億ドル (市場予想は176.73億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.29ドル(市場予想は1.18ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。ただ、フリーキャッシュフロー(FCF)が予想を下回り、通期のFCFの見通しも下方修正されたことが嫌気されている。プラット&ホイットニー社のGTF エンジンの問題が反映されたようだ。