週末、BTC(ビットコイン)は430万円を挟んで小動きの展開でした。各取引所の商いも極めて少ない出来高です。先日までは一時454万円付近まで上昇しましたが、現在(7月10日執筆時点)は調整形状となっています。先週末は米ドル/円が下落した影響もあり、円建てでは日足形状が悪化しつつあります。

7月7日(金)に発表された米国雇用統計の結果についても、少し触れておきます。米国の雇用者数は市場予想を下回りました。ただ、平均時給は前年同月比で4.4%増加と、予想外に良好でしたので、消費者の購買意欲の衰えはまだ先かもしれません。

また今週発表される米CPIの市場予想は、前年同月比+3.1%と以前と比較すると鈍化傾向です。

下落しそうでしないBTC(ビットコイン)

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析から入ります。

現在、428万円台で推移しています。SMA30(1ヶ月移動平均線)が415万円のサポートを超えてきており、徐々にサポートラインが切り上がってきています。今週は直近のサポートラインとこのSMA30を意識して押し目買いを狙う戦略を考えています。

日足レベルでは間もなく反転下落しそうな形状が続いていますが、ここ3~4日は426-427万円付近のサポートラインでしっかりと踏ん張っています。本日、明日(7月10~11日)に割り込まなければ、再び反発する可能性が高まるでしょう。

海外取引所でもショートの比率が高まっていると思われますが、逆にこれらが今度はショートカバーとなる可能性が高まってきます。私はこの上昇期待も含めて買いトレードを継続する予定です。この高値圏での揉み合い維持がより415-416万円のサポートラインやSMA30でサポートされる可能性を高めてくれます。

それだけ、買い遅れ組が存在し、押し目を拾ってきている証拠となる値動きだからです。下落しそうでしないBTCはまだまだ強いと考えています。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

仮にこの水準で再度反発する場合、ポジション縮小の目安も見ておきましょう。4時間足のSMA90ライン(3ヶ月移動平均線)を意識したいと思います。前回もサポートで意識されました。

今週前半に反発し、上昇していくならば、この水準で一度止められると予想します。おおよそ438-440万円付近をターゲットとして見ておきます。ここまで上昇後、再度下落し、428-430万円のサポートまで戻ってくるかもしれません。

その場合は、再度買い直すか、さらに下にブレイクしたポイントで拾い直すか、2択の買い戦略で考えています。

ETH(イーサリアム)もBTC連動を確認してトレードを

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPY日足分析に切り替えます。

SMA30とSMA 90が並走しています。この水準では買いが入りやすいと考えます。MACDはデッドクロスし、下落に転じていますが4月ごろの過熱感と比較すると、まだまだ余力がありそうです。

先日、ETHは年初来高値の28万5000円付近まで上値を伸ばしましたが、私は今回の押し目を最後に再び上方向に向かうと予想します。暫定で25万8000円-26万1000円付近に位置しています。そのことから、騰落率的にBTCが420万円前後まで下落した場合、ETHもこの水準で推移するかもしれません。

その場合はタイミングが良いため、買い向かえると考えます。BTCの値動きと比較しながら同じタイミングでエントリーを模索していくと良さそうです。今週もBTC、ETHは上昇目線を継続と考えています。