【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 33,714.71 ▼12.72 (6/26)
NASDAQ: 13,335.78 ▼156.74 (6/26)
1.概況
米国市場はハイテク株に売りが出て続落となりました。3ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に117ドル安まで下落する一方で、取引終盤には92ドル高まで上昇するなど一日を通して一進一退の展開となり結局12ドル安の33,714ドルで取引を終え6日続落となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も156ポイント安の13,335ポイントとなり続落となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げ、不動産が2%を超える上昇となったほか、エネルギーと素材も1%以上上げました。一方で5業種が下げ、コミュニケーション・サービスが2%近く下落し、一般消費財・サービスと情報技術も1%以上下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではホーム・デポ[HD]とナイキ[NKE]が2%以上上げたほか、シェブロン[CVX]とベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]、IBM[IBM]、ハネウェル・インターナショナル[HON]、ダウ[DOW]、キャタピラー[CAT]、インテル[INTC]も1%以上上昇しました。一方でマイクロソフト[MSFT]が2%近く下げ、ビザ[V]とメルク[MRK]、セールスフォース[CRM]、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]、アムジェン[AMGN]も1%以上下落しています。ダウ平均構成銘柄以外では主力ハイテク株が安く、テスラ[TSLA]が投資判断の引き下げを嫌気して6%余り下落し、グーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]も投資判断の引き下げを受けて3%以上下げました。フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]も3%を超える下落となり、ネットフリックス[NFLX]も2%近く下げています。また、ファイザー[PFE]が肥満・糖尿病治療向け経口薬の開発を中止すると発表したことから3%を上回る下落となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い3.72%となりました。ドル円は143円台半ば近辺で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の32,500円を前に下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)