米国株式市場はCPI、FOMCを無事通過

先週、S&P500は2.58%上昇し、週間ベースで5週連続の上昇となりました。また、大型テクノロジー株の上昇に牽引されたナスダック100は3.82%上昇、こちらも5週連続の上昇となっています。

前回のコラムで述べたマーケットの大きな懸念材料は無事通過することができました。大きな懸念材料とは、5月の消費者物価指数(CPI)とFOMC(米連邦公開市場委員会)です。まずCPIは、前年同月比の上げが市場の予想通り4.0%と4月の4.9%から鈍化しました。

6月14日(水)のFOMCは、今回利上げは行わず金利は据え置きという結果でしたが、今後については2回の利上げの可能性を示唆する内容でした。発表後株価は下落したものの、最終的なマーケットはプラスに転じて1日を終えています。マーケットはこれまでほどインフレを懸念しない状況に変わってきたようです。

アップル株価、史上最高値を更新

13日(火)には、欧州系の大手証券会社が世界時価総額最大のアップル[AAPL]の格下げを行いました。同日のアップルの株価は若干下がったものの、14日(水)には回復、翌15日(木)に同社株は186.01ドルで史上最高値を更新しました。これまでと違って、ネガティブなニュースにもそれほど反応しなくなっています。

調整が入っても短期的、限定的か

15日(木)には、レストランチェーンのカヴァ・グループ[CAVA]がニューヨーク証券取引所に上場し、1日で株価が99%上昇しました。16日(金)引け時点での時価総額は42.5億ドル(約6000億円)となり、過去2年間で最も成功したIPOの1つとなりました。

1日で2倍になったIPOが出てきたものの、株価は数年前のIPOバブルの時の過熱感からは程遠い環境です。投資家の資金が、すでに上場している企業に向かい、IPOで短期的に株価の上昇を追うような状況では全くないということです。

このような環境下にあることに加え、7月の半ばまで業績発表も行われない中、米国株のサマーラリーは続くと考えています。ただし、これまでマーケットは調整と言われる調整もなく上昇してきました。そういった意味でテクニカルの観点で買われすぎのレベルにあることは事実ですので、若干の株価の調整が起きるのはごく自然のことです。ただ、調整があったとしても、短期的、かつ限定的な下げとだと考えています。