・長期金利の見通しは、名目金利=実質金利+インフレ期待で考えられる。

・10年実質金利は潜在成長率に沿った動きをしてきたが、2009年あたりからくずれ始めた。これは量的緩和によって大きく下押しされたためと考えられる。量的引き締めを完全に織り込めば、実質金利は1.9%へ回帰するだろう。中期的なインフレ期待はFRBの物価目標(2.0%)を上下して推移している。

・短期的には実質金利の下振れとインフレ期待の上振れの中でもみ合うのではないか。

・経験則では、利上げピークの数ヶ月手前が中長期債のピークとして意識される。FF金利は2023年中盤にピークを迎えるのではないか。

・金利低下に素直にリターンが取れるような債券ファンドなどを、分散投資の手段として保有するのもよいと思われる。