センティーン(CNC)決算:1株利益は1.77ドルで市場予想を上回る

センティーンは、メディケイド、メディケア、および個人向け医療保険サイトのエクスチェンジを含む政府が支援するヘルスケアプランに焦点を当てたマネジドケア組織である。

2021年9月時点で、約2,200万人の医療メンバーにサービスを提供している。主にメディケイド(メンバーの68%)、個人向けエクスチェンジ(10%)、残りは、TRICARE(西部)、矯正施設、および国際プラン向けとなっている。ほかにも、メディケアPart D製薬プログラムを通じて400万人にサービスを提供している

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高 ・・・ 前年同期比16%増の359.36億ドル(市場予想は356.68億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・ 1.77ドル(市場予想は1.57ドル)

2022通期ベースガイダンス

★売上高 ・・・ 1416-1436億ドル
(従来予想は1399-1419億ドル、市場予想は1425.5億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・5.60-5.75ドル
(従来予想は5.55-5.70ドル、市場予想:5.61ドル)

売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。22年度通期ベース調整済みEPSガイダンスレンジを引き上げ、予想を上回った。同売上高ガイダンスレンジも引き上げ、予想に一致した。

今後の株価見通し

好決算を受け、株価は新値を更新している。今後も強い株価推移が続こう。

ゼネラル・モーターズ(GM)決算:1株利益は1.14ドルで市場予想を上回る

ゼネラル・モーターズは、旧GMの経営破綻後、2009年7月に新生GMとして再建された。GM北米(GMNA)、GMインターナショナル・オペレーションズ(GMIO)、クルーズ、GMファイナンシャルの4部門からなり、8ブランドを展開する。

2021年に米国市場シェアリーダーの座を失い、シェアは280ベーシスポイント減少して14.6%となったが、2021年には半導体不足があったことから、2022年に再びトップに返り咲くと予想される。アメリクレジットを買収して2010年10月にGMファイナンシャルが設立され、自動車ローンを手掛ける金融子会社となった。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比4.7%増の357.6億ドル(市場予想は348.1億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.14ドル(市場予想は1.31ドル)

2022年度通期ガイダンス

★1株当たり利益・・・6.50-7.50ドル(従来予想は据え置き、市場予想は6.90ドル)

★純利益・・・96-112億ドル(従来予想は据え置き、市場予想は98.1億ドル)

売上高は予想を上回ったが、調整済みEPSは予想を下回った。22年度通期ベースの調整済みEPSガイダンスレンジを据え置き、予想を上回った。景気減速が懸念される中、支出や雇用を抑制しているという。第2四半期決算の減益が失望され、株価は下落。

今後の株価見通し

相場全体景気の先行き懸念で下げている。30ドルレベルに下値支持線がある。

ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)決算:1株利益は0.78ドルで市場予想を上回る

ゼネラル・エレクトリック・カンパニーは、米国の発明家トーマス・エジソンが設立した会社ともう一社が1892年に合併して誕生した。今日では、航空旅行、精密医療、およびエネルギー転換における世界的なリーダーである。差別化された技術と世界中に広がる設備の巨大な工業的インストールベースで知られている。

このインストールベースには、航空宇宙用エンジン、ガスタービンおよび蒸気タービン、陸上および洋上風力タービン、ならびに医療診断およびモバイル機器が含まれる。利益の大部分は、一般的に利益率が高いサービス収入によるものである。元ダナハーのローレンス・カルプCEOがリーンの原則に基づいて、コングロマリットの数年にわたる業績回復をリードしている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比2.2%増の186.46億ドル (市場予想は177.05億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.78ドル(市場予想は0.37ドル)
                          
売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。フリーキャッシュフロー(FCF)が予想外の黒字となった。GEエアロスペースが旅行需要の回復により、売上高が27%増加し、受注高も26%増加したことが貢献した。

今後の株価見通し

好決算を受け、株価はベアトレンドを上向けた。80ドルを目指す動きとなりそうだ。

ネクステラ・エナジー(NEE)決算:1株利益は0.81ドルで市場予想を上回る

ネクステラ・エナジーは、規制対象の発電事業を展開する子会社のFlorida Power & Light(FPL)を通じて、フロリダ州の500万人を超える顧客に電力を供給している。FPLの利益が全体の60%超を占めている。再生可能エネルギー部門は、米国およびカナダ全域で発電・売電事業を展開している。天然ガス、原子力、風力、太陽光発電による連結ベースの発電能力は50ギガワットを超える。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比32%増の51.83億ドル(市場予想は51.86億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.81ドル(市場予想は0.76ドル)

売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。22年度通期ベース調整済みEPSガイダンスレンジを引き上げ、予想に一致した。同EBITDAガイダンスレンジを引き上げ、予想を上回った。更に同配当可能キャッシュガイダンスレンジも引き上げた。23年度通期ベース売上高の伸び率ガイダンスレンジを大幅に引き上げた。

今後の株価見通し

株価は82ドル超えから92ドルを目指す展開が予想される。

ショッピファイ(SHOP)決算:1株損失は3セントで市場予想を上回る

ショッピファイは、主に中規模・小規模事業者がマルチチャネル店舗を展開するための、クラウドベースのeコマース・サイト構築用プラットフォームを提供している。

事業は、サブスクリプション・ソリューション(2018年度売上高の43%を占める)とマーチャント・ソリューション(同57%)の2つの部門で構成されている。サブスクリプション・ソリューション部門は、マーチャントが、ウェブサイト、実店舗、ポップアップ店舗、キオスク、ソーシャルメディアネットワーク(フェイスブック)やアマゾンなど、さまざまなプラットフォームでeコマースを展開するためのサービスを提供している。マーチャント・ソリューション部門では、Shopify Pay、Shopify ShippingやShopify Capitalなどeコマース・プラットフォームを展開するのに必要な付帯的サービスを提供している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比16%増の12.95億ドル(市場予想は13.29億ドル)

★1株当たり利益・・・3セントの赤字(市場予想は2.6セントの利益)

売上高は予想を下回った。調整済みEPSは予想に反して赤字転落した。粗利率、流通取引総額(GMV)もともに予想を下回った。

今後の株価見通し

悪材料の目白押しだった。ようやくあく抜け感が出てきたようだ。41ドル超えから50ドルを目指す展開が見込まれる。