米スポーツ用品大手のNIKE(ナイキ)が6月27日(現地時間)、2022年4Q(3~5月期)の決算を発表した。売上高が前年同期比1%減の122億ドル、純利益が5%減の14億3900万ドルだった。
D2C販売「NIKE Direct 」の売上高は7%増の48億ドルと伸長したが、卸売りのホールセール部門は7%減の68億ドルとなった。
地域別で見ると主力の北米の売上高が5%減、中国が19%減と苦戦した。中国は新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウンの影響が大きかった。欧州・中東・アフリカ地域が9%増、アジア太平洋・中南米で15%増と好調だった。
NIKEブランドの売上高は1%減の117億ドルだったが、為替の影響を除くと3%増だった。棚卸資産は、23%増の84億ドルだった。サプライチェーンの混乱で納品までにかかる時間が延び、輸送中の在庫が増加している。
2022年5月期の通期決算は売上高が前の期比5%増の467億ドル、純利益が6%増の60億4600万ドルとなった。