主なポイント

・何が起こったのか
・背景
・見通し

何が起こったのか

電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスクCEOが、6月初めに表明した人員削減計画について具体的に説明したことを受け、株価は21日に急騰しました。

21日東部標準時間午後1時1分現在、テスラの株価は前日の終値から11.5%上昇しています。

背景

ロイターは6月初め、マスク氏が、固定給の従業員を10%削減する意向を示すメールを従業員宛てに送ったと報じました。マスク氏はメールの中で、経済について「非常に嫌な予感がする」と述べ、さらに今回の削減計画には、テスラ製品の製造に直接携わる従業員は含まれないことを明らかにしました。

そして6月21日、マスク氏はブルームバーグの取材に対し、テスラは今後3ヶ月程度で固定給従業員を10%削減する一方で、時給制の従業員については雇用を継続すると、削減計画について具体的に説明しました。レイオフと採用を並行して行うことにより、テスラの全従業員に対する削減幅は3.5%程度にとどまるとのことです。

マスク氏は、今回の削減は「さほど重大なものではなく、1年後の総従業員数は今よりも多くなっている見通しである」と述べました。

投資家は、テスラの人員削減が当初予想されていたほど大規模ではないと分かって安心したようです。

見通し

6月21日に急騰したとはいえ、テスラの株価は年初来で31%下落しています。株価が上昇したのは良いことですが、投資家は今後、高インフレ、米連邦準備制度理事会(FRB)による複数回におよぶ利上げ、景気減速に神経質な市場を織り込む中で、株価が一段と変動することを覚悟しておいた方が良いかもしれません。

とは言っても、テスラが長期的な投資先としてふさわしくないというわけではなく、株主が当面の間、さらなるボラティリティを経験する可能性があるというだけのことです。

免責事項と開示事項  記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。
元記事の筆者Chris Neigerは、記載されているどの銘柄にもポジションを保有していません。モトリーフール米国本社はテスラの株式を保有し、推奨しています。モトリーフールは情報開示方針を定めています。