モトリーフール米国本社 、2022年6月7日 投稿記事より

主なポイント

・ARKインベストメントは6月6日にトゥイリオ、ロク、テスラの株式を購入
・3社の株価は2021年に付けた高値から43~82%下落
・3社とも第1四半期に2桁の増収率を記録し、2022年通年の見通しも良好

ARKインベストメントのエースにとって買うべき銘柄は常に存在する

ARKインベストメントの共同創業者であるキャシー・ウッドCEOが、また新たに銘柄購入をスタートしました。過去1ヶ月間は比較的おとなしくしていましたが、その反動なのか、積極的に買いに動いているようです。

同氏は今回、自社が運用する上場投資信託(ETF)にトゥイリオ(TWLO)、ロク(ROKU)、テスラ(TSLA)の株式を追加しました。3社とも、一時は市場でもトップクラスの人気銘柄でしたが、最近は大きく値を下げています。

トゥイリオ

今やスマートフォンがすべてですが、シンプルな家電製品が欠かせないのは、トゥイリオが大きな理由です。同社は、アプリ内コミュニケーション・ソリューションを手掛ける主要プロバイダーであり、最も人気のある機能的なモバイルアプリの多くを支えています。

株価は2021年初めに付けた過去最高値から78%下落しています。しかし、株価が下落しているからと言って、同社の成長が止まったというわけではありません。2022年第1四半期売上高は予想を上回り、前年同期比で48%の増収でした。内部成長率は35%でしたが、それでも市場予想を上回っています。さらに、損益ゼロとなった点も市場を驚かせました。過去3四半期のうち、予想に反して赤字にならなかったのは今回が2度目です。

もちろん、完璧な決算内容ではありませんでした。米ドルベースの売上純増率は前年同期の133%から、現在は127%に減速しています。言い換えると、既存顧客の前年比売上伸び率が鈍化しているということです。ガイダンスにも、四半期業績が予想を上回ったほどのサプライズ感はありませんでした。それでも、同社は拡大するニッチ分野でのリーダーであることに変わりありません。トゥイリオの株価は割安であり、ウッド氏も同感のようです。

ロク

ロクはトゥイリオ以上に株価が下落しており、6月6日の終値は2021年の高値から82%安の水準にあります。しかし、同社が提供する業界トップのスマートTV向けオペレーティングシステムは、依然として顧客を引き付けています。第1四半期末時点のアクティブアカウント数は6,130万件と、過去1年間で14%増加しました。売上はさらに速いペースで成長しており、ユーザー1人当たり売上高(ARPU)は前年同期比で34%増でした。

ロクのプラットフォームを通じて、数千ものストリーミングサービスを利用することが可能ですが、その多くは少しでも目立とうと、ロクに広告費用を支払っています。マーケティング担当者は、ロクの視聴者(平均的ユーザーの1日のストリーミング時間は4時間近い)が訴求する価値のある人口層であることを認識しています。

ロクのハードウェア売上は、主にサプライチェーン問題で低迷しています。しかし、多くのスマートTVが工場出荷の時点でロクのオペレーティングシステムを搭載しているため、ロクが各家庭に採用される機会はドングルだけではなくなっています。ロクは今やプラットフォーム企業であり、広告収入が売上の最も大きな割合を占めています。

消費者はストリーミングの習慣から脱却していません。第1四半期のストリーミング時間は前年同期比14%増と過去最高を更新し、アカウント数と同じ伸び率でした。つまり、家の外でほとんど活動できなかった1年前と同じように、人々は今でもストリーミングに時間を費やしているということです。ロクの将来性は有望であり、サプライチェーン問題が解消され、コンテンツ投資が実を結び始めれば、利益面での課題もいずれ改善するはずです。

テスラ

電気自動車(EV)メーカーのテスラは、1年以上前から一貫して、ウッド氏の最大の保有銘柄です。2021年には、他の大型保有銘柄の多くが下落する中で、テスラ株の上昇が救いとなりました。ARKインベストメントは定期的にテスラ株を売却し、その売却益を他の小規模投資に充てています。現在、トゥイリオやロクほどではありませんが、テスラ株も一時的に人気がなくなっています。株価は最高値から43%安の水準にあり、ウッド氏は再び買いに回っています。

大手自動車メーカー各社がEV市場を狙っているにもかかわらず、テスラは依然として圧倒的な強さを誇っています。先週(6月3日)には、イーロン・マスクCEOが固定給従業員の10%削減を指示するメールを送ったとの噂が話題になりましたが、同氏は週末(6月4日)に、メールの内容を撤回して事態を収拾させました。

一言で言うと、テスラは決して後退しているわけではなく、従業員をリセットしているだけなのです。おそらく、多く採用し過ぎた部署で人員を整理しようとしているのか、あるいは、先日同氏が命じたオフィス復帰に後ろ向きな従業員を削減しようとしているのかもしれません。いずれにしても、ガソリン価格が制御不能となり、テスラ独自の充電ネットワーク「スーパーチャージャー」にライバル企業が遅れを取っている時代に、テスラは適切な製品を提供しているのです。

トゥイリオ、ロク、テスラの株価は高値から43~82%下落しており、かつての勢いはありません。しかし、各社とも依然として強力なグロース銘柄であり、健全な前年比成長率を達成しています。ウッド氏はその点をよく分かっているようです。

免責事項と開示事項  記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Rick Munarrizは、ロク、テスラ、トゥイリオの株式を保有しています。モトリーフール米国本社はロク、テスラ、トゥイリオの株式を保有し、推奨しています。モトリーフールは情報開示方針を定めています。