通販プラットフォームを手掛けるShopifyが5月5日、2022年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比22%増の12億ドル、営業損失は9,800万ドルだった。
株価は1日で15%もの急落。時価総額は520億ドルと、2021年11月から4分の1ほどに落ち込んでいる。取引額ベース売上高(Merchant solutions)だけでなく、定期課金型売上も前四半期比で減少した。
海外販売ソリューション「Shopify Markets」は全事業者向けに解放。2月に開始して以来、何万人という事業者が活用した。クリエイターがWeb上にリンクコレクション(link-in-bio)を簡単に作れる「LinkPop」も開始、コマースとの連携を強みに掲げる。
配送スタートアップ「Deliverr」(2017年設立)の買収も発表。買収額は21億ドル。あらゆる規模の事業者が、エンドツーエンドの物流機能を利用できるようになるという。
DeliverrはAmazonやeBay、Etsy、ウォルマートなど幅広いマーケットプレイスに対応し、2日配送を提供。Shopifyが過去に買収した倉庫自動化システム「6 River Systems」と連携し、最も強力な世界規模の配送網実現を目指す。
Shopify全体の業績は、2022年の4Qに売上成長率が最高になる見通しを示した。コロナ禍による追い風とその反動がひと段落し、連携アプリ開発者向けの手数料無償化が前年比増収率に影響を与えなくなるためだ。