先方に問い合わせをしたところ、なんと「誤請求」とのことでした!
もし、明細書を確認せずに放置していたら・・・そのまま引き落とされたままになっていたかもしれません。
友人たちにこの話をしたところ、意外と「クレジットカードの明細書は見ていない」という声が・・・。
確かにどんぶり勘定で口座から出金していて、お給料日近くにピンチになる方も多いですから「計画的に」お金を使っていない方が多数派なのかもしれません。
今回は、そんな方々に少しでも自身のキャッシュフローをコントロールするように気をつけていただくポイントをお話したいと思います。
それによって余裕資金を生み、投資資金の元手を増やすこともできますので、投資活動の準備編だと思ってください。
「お金を増やす」には3つしか方法がありません。それは投資資金を作り出したい=余裕資金を作り出したいときももちろん同じです。
1.支出を減らす=節約する
2.収入を増やす=キャリアアップでも副収入でも、家計でいえば働き手を増や すことも
3.投資をする→ただし短期間で確実に、というわけにはいかない
このうち、2についてはすぐ対応できる方は多くはないと思いますし、3については皆さん、常日頃情報を得ながら研究を重ねていらっしゃることでしょう。1は簡単そうで、実は上記のように気にかけていない方も少なくないのです。
本当は日々家計簿(お小遣い帳程度でもよいです)をつけることがよいのですが、なかなかできないかと思います。
せめて月々のクレジットカードの請求書、水道・光熱費の明細、携帯電話などの通信費の請求書などすぐ捨てずにまずは貯めてみてください。
ちなみにクレジットカードですが、何枚も作らずに利用するものを内容ごとに限定すると整理がしやすく、またマイルやポイントなどもまとめて貯めることができるので無駄がありません。よくカードだらけになってしまってどれをいつ使ったのかもすっかりわからなくなってしまうという方がいますが、管理できなくなるだけでなく紛失のリスクも高まりますので注意してくださいね。当然のことながら冒頭で書いたように、請求内容の確認はするようにしましょう。
ミスを防ぐだけでなく、無駄な買い物をしていることにあらためて気がつくこともあると思います。
請求書等を貯めて、数カ月で月々の生活費のベースコストの検討がつくようになるでしょう。
交際費なども、例えば週2回飲み会に行く、1回平均5,000円かかる、という方であれば
5,000円×2回×4週=4万円
というようにだいたいの費用を算出してみてください。
月々の支出(ベースコスト+食費+教育費+交際費+被服費+レジャー費等)が見えてくれば
月々の手取り収入―支出分=確実に貯蓄・投資できる資金
のはずです。この金額を把握すれば「なんとなく口座の残高がなくなる」「いつまでたっても貯蓄に回せない」ということがなくなってきます。
ただし投資資金や貯蓄資金をより多く作ることを目的とするのであれば
手取り収入―貯蓄・投資資金=残額内で支出の調整
としていく必要があります。積立などを利用して強制的に引き落とすと効果的です。より意思を強く、ということですね。
ぜひとも身の回りのお金を把握することを実践してみてください。
廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー