新たなランナウェイギャップが発生
株価の下落が止まらない状況となっています。前回は下げ止まりの目途を下回った窓があき、その窓をランナウェイギャップとしました。その後も株価の下落が止まらず、さらに窓をあけて下落が続く展開となっています。
この下落時にあけた窓についても、どの窓なのかを確認する必要があると思われますので、日足チャートを確認しながらいつものように解説していきます。
日足チャートを見ると分かりますが、先週も新たに窓が発生しているのが分かります。前回のランナウェイギャップが発生したあとにさらに下落が続きましたが、その下落が続いているなかで再び窓が発生する状況となっています。
そうしたなか、この窓の種類についてですが、私はこの窓もランナウェイギャップではないかと考えています。
5日移動平均線が上値の抵抗になって下落が継続
理由としては、窓が発生したあとの下落幅が大きく、下げ止まっていないことが挙げられます。また、急角度で低下している5日移動平均線が上値の抵抗になっており、下降トレンドが続いているのも株価が下方向に逃げている(下落している)要因と思われます。このような状況から、今回発生した窓もランナウェイギャップではないかと考えられるわけです。
では今後の展開についてですが、2016年に英国の国民投票でEUからの離脱派が勝利し、日経平均が安値をつけた場面までさかのぼりますと、同年7月11日と12日のあいだの16,000円を割り込んだところに窓が1つ空いているのが分かります。
一方で、この窓を埋める前に同年11月のトランプ米大統領が誕生した際の安値16,111円が下げ止まりの目途になるのではないかと思われます。
今後も下落が続いた場合ですが、下向きの5日移動平均線を上回ることができずに下落が続くようですと、これらの節目に到達したり、窓を埋めたりすることも視野に入ってくると考えられますので、注意したいところです。