英ポンド/円 (126.50~138.90) 3月12日〜3月18日まで

アナリシス:

皆さんこんにちは!先週に引き続き、新型肺炎の世界的な感染拡大を受けて、株安ドル売りの相場の動きが止まりません。時間外取引を見ているとダウ、S&P 500が前日安値より下げてきており、日経平均も1,000円を超える下落となっています。本日3月12日10時からのトランプ大統領の演説では、イギリスを除くヨーロッパからの1ヶ月間の渡航禁止が発表され、一気に株安の動きが見られました。

それにつられて、米ドル/円相場も103円前半まで急落しており、英ポンド/円も月曜日の最安値を更新しています。

ここ10年でも最も暴落している相場と言えますので、トレードは慎重に行わなければなりません。現在相場に影響を及ぼすものは新型肺炎関連でのニュースが主流となります。暴落の歯止めはやはり新型肺炎の特効薬ができるか、ワクチンなどの目処がつく、または季節が変わり、感染者数が減少しない限り、先行き不透明感はぬぐえないのでないかと想定します。

また、原油は下落していますが、世界的に物資が足りなくなっていますので、実体経済への影響もここまでの状況を見れば、今後すぐに良くなるとは考えにくいところまで来ました。イタリアでは、バーや美容院まで休業をしなければならず、通常の日常生活を営むことが難しい状況と言えます。

英ポンド/円に関して言えば、英中銀イングランド銀行は3月10日に開いた緊急の金融政策委員会で、政策金利を従来の0.75%から0.25%に引き下げることを決定。新型肺炎の感染拡大に伴い、経済や家計への悪影響が予想されるための利下げ発表です。これにより、ポンド安円高の動きとなり、英ポンド/円の下落率は高くなっています。

向こう1週間の重要指標です。

3月12日(木)
21:45 EUR・ECB政策金利
22:30 EUR・ラガルドECB総裁定例記者会見

3月17日(火)
21:30 米・小売売上高

3月18日(水)
19:00 EUR・消費者物価指数
27:00 米・FOMC、終了後金利発表
27:30 米・パウエルFRB議長定例記者会見

それでは、月足チャートです。

【図表1】英ポンド/円(月足)
出所:筆者作成

月足トレンドレス下段。

続いて、週足チャートです。

【図表2】英ポンド/円(週足)
出所:筆者作成

トレンドレス下段。

次に日足チャートです。

【図表3】英ポンド/円(日足)
出所:筆者作成

日足ダウントレンド2波バンドウォーク中。

最後に4時間足です。

【図表4】英ポンド/円(4時間足)
出所:筆者作成

ダウントレンド開始場面。ここから再度トレンド継続となるかどうかの場面です。

上記の分析からエントリーポイントとして、

予想レンジ:126.50〜138.90           

メインストラテジー:

買いをするなら
・130.75円近辺での週足トレンドレス下段から逆張りエントリー。
・126.50円近辺での週足トレンドレス下段から逆張りエントリー。
・126.50円近辺の月足最安値からのトレ転エントリー。

売りをするなら
・132.30~60円を下にブレイクしたら短期足を使って戻り目でエントリー。
・136.50円の4時間足中段保合い+日足−1σ反発から逆張りエントリー。