英ポンド/米ドル (1.27650〜1.35200) 8月20日〜8月26日まで
アナリシス:
皆さま、こんにちは!今朝(8月20日)のマーケット見ると、本日(8月20日)未明のFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて、株安、米ドル高、金安の動きとなっています。
理由の1つとして、米国の追加経済刺激策が両党の間で合意に至っていないことが重しになっている点があげられます。
さらに昨晩(8月19日)の議事要旨の内容を見ると、低金利の姿勢が変わらないことに加え、長短金利操作(イールドカーブコントロール)を積極的に導入する姿勢ではないことも判明しました。
現状以上の新しい緩和策が積極的にとられることはないとの見方から、米長期金利が上昇し、それに連動して一気に米ドル買い戻しの動きとなりました。
また、今回の公表で当局者の大半は、今後2年以上は金利を上げない見方をしていると各紙が報じています。
今回の議事要旨には具体的な追加緩和策が盛り込まれていないだけに、次回はどのような内容が盛り込まれるのか注視したいところです。
こうした内容から、1.19620台まで上昇していたユーロ/米ドルが1.1840~60台まで下落。英ポンド/米ドルも1.3265台から1.3110台まで下がっています。
個人的にはやはり8月の米ドル/円相場はやりにくいと観察していて感じます。安倍首相が3日間の休暇中に病院で検査を行ったことも影響したせいか、米ドル/円は下落し、その後は買い戻しになっています。
ユーロ/米ドルなど、トレンド相場となっているドルストレードに比較して、テクニカル指標で入るタイミングがとても難しい形状となっていることから、引き続きエントリーは差し控える通貨となりそうです。
今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて米ドル高にはなりましたが、今後さらに米ドル高が進むと見るよりも、一時的なものととらえる方が無難と言えそうです。残り10日ほどある8月ですが、本格的に動くのは9月からと想定します。
英国のニュースとしては、EUとの離脱後の協議は第7ラウンド再開となり、貿易交渉をしていますが、早くも難航の様相を見せています。英国側がEU域内の特定地域における英国トラック運送業者のサービス提供を求めるも、EU側は拒否しています。
このような状況から、おそらく12月ギリギリまでは両者が妥協点を探り続け、早期の合意締結には至らないのではないかと筆者は見ています。
しかし、11月か12月頃からは一気に話がまとまり、めでたく英国がEUを離脱。両者痛み分けで、ユーロ、英ポンド共にこの離脱に関する材料で大きく下げることはないだろうというのが、現8月時点での読みとなります。
向こう1週間の重要指標です。
8月20日(木)
20:30 EUR・ECB理事会議事要旨
8月21日(金)
15:00 英・小売売上高
23:00 EUR・消費者信頼感速報値
8月25日(火)
23:00 米・新築住宅販売件数
それでは、月足チャートです。
トレンドレス上段。+2σまでゆとりあり。
続いて、週足チャートです。
トレンドレス上段。
日足チャートです。
アップトレンド2波後。第2波開始となったブレイクラインまで落ちてきていることと、第2波スタートとなった陽線の実体と同じ長さの陰線で落ちてきたため、このままトレンド継続は難しいと想定します。一旦、ミドルラインを下に割って、レンジ入りする確率が高いと言えます。
最後に4時間足です。
トレンドレス中段から下段に移行中。このまますんなり−2σまで下落するか、下げずにもみ合うかの場面です。
上記の分析からエントリーポイントとして、
予想レンジ:1.27650〜1.35200
メインストラテジー:
買いをするなら
・1.3020付近の日足ミドル反発+4時間足中段保合い下限からの順張りエントリー。
・1.2980付近の4時間足トレンドレス下段からの逆張りエントリー。
・1.3250を上にブレイクしたら短期足押し目を使って順張りエントリー。
売りをするなら
・1.3250〜1.3290で週足トレンドレス上段+日足Wトップのトレ転エントリー。
・1.3510〜50付近で月足トレンドレス上段逆張りエントリー。