英ポンド/円 (135.40〜145.90) 8月27日〜9月2日まで
アナリシス:
皆さん、こんにちは!8月最終週に入り、為替相場はやや材料難となっています。
8月27日〜28日に行われるジャクソンホールの年次総会での内容次第で、今晩辺りから動きがあるかどうかが市場の注目するところでしょう。2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインでの実施となります。9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)に向けて、追加緩和策などの発言などがある場合や、米ドル高への牽制発言がある場合は、さらなる米ドル売りの動きとなりそうです。
但し、米ドル/円での米ドル売りの動きより、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルの方が素直に動くことも考えられるため、選択通貨を誤りたくないところです。
NYダウは28,300ドル台、S&P500も3,400ドル後半、NASDAQは史上最高値を更新し、もうすぐ12,000ドル突破となりそうです。
さて、英ポンドの動向を見ると、8月に入り、英ポンド/米ドルは日足高値圏でもみ合っていたものの、再度8月の最高値付近まで上昇してブレイクするかどうかのタイミングに来ています。今日明日(8月27日~28日)の動きで米ドル売りとなれば、一気にブレイクして1.35台まで伸びそうですが、それもジャクソンホールの内容次第となりそうです。
英ポンド/米ドルの日足アップトレンドが継続となれば、英ポンド/円も143円〜145円まで上昇する見込みです。反対に高値で押さられた場合は135円〜136円までの下落も想定できます。このまま素直に9月以降も英ポンドが上昇傾向になれば、押し目買いのタイミングもやってくるので、長期足の押し目買いはシナリオとして持っておくほうが良いでしょう。
2020年前半の新型コロナウイルスの世界的流行によって、全世界で働き方が見直され、アメリカのIT関連企業株は軒並み上昇となりました。コロナ収束後もこれらの変化は継続すると見られ、近代の産業革命のように、また新たな革命が起こっているようにも思えます。世界中で最大規模の経済刺激策での下支えの元、生き残りをかけた業種と、超追い風となっている業種とに明暗がはっきりと別れていますが、1年先、2年先の世界経済がどのようになっているかは誰にも分かりません。
しかしながら、現状を見ると、脱中国の動き、国内製造回帰、加速するIT化など、求められる企業の新体制が挙げられます。
また、米国の大統領選挙でトランプ氏とバイデン氏のどちらが当選するかにより、米国の今後の方向も大きく変わるように思えます。
向こう1週間の重要指標です。
8月27日(木)
21:30 米・GDP改定値
22:10 米・パウエルFRB議長発言
8月28日(金)
21:30 米・個人消費支出
9月 1日(火)
18:00 EUR・消費者物価指数
23:00 米・ISM製造業景況指数
9月 2日(水)
21:15 米・ADP雇用統計
現在は株高金高ドル安と、マーケット史上において珍しい構図で相場が動いています。このような相場は私も初めてで、2020年後半の相場の動きもとても楽しみです。
それでは、月足チャートです。
月足トレンドレス中段。このまま148円に向けて上昇方向となるのか、高値止まりで一旦調整されるかの場面です。
続いて、週足チャートです。
トレンドレス上段。このまま上昇するか、下げるとしたらミドル付近までと予測します。
次に日足チャートです。
短期アップトレンド。週足がトレンドレス上段のため、文句なしのアップトレンドとは言えません。日足のバンドの狭まりが気になるところですが、英ポンド/米ドルがこのまま上昇するなら、釣られて英ポンド/円もこのまま上昇する形状と言えます。
最後に4時間足です。
トレンドレス中段。BOXトレ転狙いでショートをするか、140円付近を実体で上にブレイクしたらロング目線に切り替えるところ。
上記の分析からエントリーポイントとして、
予想レンジ:(135.40〜145.90)
メインストラテジー:
買いをするなら
・140.07を上にブレイクしたら短期足を使って押し目でエントリー。
・140.10付近を1時間足でブレイクしてトレンド発生後、
1時間足の押し目でエントリー。(価格未定)
・137.70〜90もしくは138.20〜40の4時間足トレンドレス逆張りでエントリー。
・135.40付近の日足トレンドレス下段の逆張りエントリー。
売りをするなら
・141.20付近の週足レジスタンスラインから日足トレ転狙いでエントリー。
・145.70〜90週足トレンドレス上段2点目からの逆張りエントリー。
本連載は、2020年8月27日をもって更新を終了します。これまでお読みくださった皆さま、ありがとうございました。