75日移動平均線上を一旦回復するも押し戻される
今回も窓の解説になります。果たしてどのような値動きになったのか、早速チェックしたいと思います。
前回は「1月28日の終値を基準にすると、この終値の上と下の両方に窓があいたままとなっており、今後、上下にあいたこれらの窓のどちらを埋めに行くのかが短期的なトレンドを探るヒントになるのではないかと思われます」としましたが、結果を見ますと…。
翌営業日となる1月29日に一旦反発して75日移動平均線上を回復し、1月27日と28日のあいだにあけた窓を埋めているのが分かります。
そのため、このまま75日移動平均線上を維持できていれば、1月24日と27日のあいだにあけた窓を埋めることも考えられたわけですが、1月30日に75日移動平均線上を維持することができずに押し返されると、1月31日も長い上ヒゲを形成して終え、さらに2月3日には、また新たな窓が発生しているのです。
新たに窓が発生し、75日移動平均線の攻防となる
このように75日移動平均線を挟んだ値動きとなるなか、再び75日移動平均線より下に窓があく展開となっており、75日移動平均線の攻防になっているのが分かります。
また、75日移動平均線に加え、下向きの5日移動平均線も下回ったままの状態が続いています。先ずはこの5日移動平均線を上回ると同時に維持し、75日移動平均線上を回復するタイミングを伺うというのが、注目ポイントになりそうです。
仮に5日移動平均線上を回復するようですと、5日移動平均線が下向きから横ばいに変化し、さらに上向きに変化することが考えられます。そうなりますと、5日移動平均線がサポートになって75日移動平均線を上回ったり、75日移動平均線の上にある窓を埋めたりすることも視野に入りそうです。
トレンドが転換か、もち直すのかの重要な局面
一方で、5日移動平均線を上回っても維持することができずに押し返されたり、75日移動平均線上を回復することができずに時間が経過したりするようですと、前回指摘したように、75日移動平均線が上向きから横ばいや下向きに変化することが考えられ、トレンド転換の可能性が高まると思われます。
また、トレンドが転換してしまった場合は、昨年10月23日と24日のあいだにあけた窓を埋めたり、さらにその下にある窓も埋めたりすることも視野に入るため、押し目買いは控えるようにしたいところです。
いずれにしても、トレンドが転換するか、もち直すのかの重要な局面に差し掛かっています。売買タイミングを慎重に図って取引を行うようにしたいところです。