「利下げ=売り」が奏功しない

トルコは過去半年間で5回利下げを行った。ただこの5回のうち4回は、トルコリラ/円は寄り付きより引け値が上昇する「陽線引け」となった(図表参照)。以上のように見ても、利下げを受けてトルコリラが下落するリスクを試すように売りから入るものの、それが奏功せず、結局反発する展開が続いてきたことがわかるだろう。

【図表】過去半年間のトルコリラ/円の日足チャート(2019年7月~)
出所:マネックス証券分析チャート

ちなみに、5回のうち唯一陰線引けとなったのは昨年10月24日だった。この日の寄り付きは18.936円で、トルコが利下げを行った5回のうちで昨年7月25日に次いで2番目に高い水準だった。

トルコリラ/円は昨年9月以降、18~19円中心での一進一退が続いてきた。その意味では、昨年10月24日にトルコリラ/円が陰線引けとなったのは、トルコの利下げより、19円に近いレンジの高値圏でスタートした影響が大きかったのではないか

1月20日付けのレポート「利下げでもトルコリラが下がらない理由」でも書いたように、トルコは過去半年間で24%の政策金利を半分以下に大きく引き下げたものの、それを尻目にトルコリラは底固い展開が続いた。そして今回見てきたように、そもそも利下げ当日についてもトルコリラは下げ渋る展開となっていた。

以上をまとめると、トルコリラの短期的な下落リスクは、利下げより19円前後といった最近の高値圏にあるかということが参考になりそうだ。