このレポートのまとめ

1.シティグループは1月14日(火)寄付き前に決算発表する
2.デルタ航空は1月14日(火)寄付き前に決算発表する
3.ジェイピー・モルガン・チェースは1月14日(火)寄付き前に決算発表する
4.ウェルズ・ファーゴは1月14日(火)寄付き前に決算発表する
5.バンク・オブ・アメリカは1月15日(水)寄付き前に決算発表する
6.ゴールドマン・サックスは1月15日(水)寄付き前に決算発表する
7.ユナイテッドヘルス・グループは1月15日(水)寄付き前に決算発表する
8.モルガン・スタンレーは1月16日(木)寄付き前に決算発表する
9.シーエスエックスは1月16日(木)引け後に決算発表する

■シティグループ(C)

シティグループ(ティッカーシンボル:C)は1月14日(火)寄付き前に決算発表します。

コンセンサス予想は一株利益(EPS)が1.84ドル、売上高が180.4億ドルです。

ちなみに10月に発表された同行の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.95ドルに対し1.97ドル、売上高が予想185.4億ドルに対し185.7億ドル、売上高成長率は前年同期比+1.0%でした。

グローバル・コンシュマー・バンキング(GCB)売上高は86.6億ドルでした。これは前年同期比+1.0%でした。そのうち北米売上高は前年比+4%の53.5億ドル、南米は-16%の13.9億ドル、アジアは+3%の19.2億ドルでした。

インスティチューショナル・クライアント・グループ(ICG)売上高は95.13億ドルでした。これは前年同期比+3%でした。そのうち北米は-7%の31.0億ドル、欧州中東アフリカは+7%の31.4億ドル、南米は+11%の11.7億ドル、アジアは+9%の21億ドルでした。

債券部売上高は32.1億ドル、前年同期比±0%でした。債券引受けフィーは7.05億ドル、前年比+7%でした。

株式部売上高は7.6億ドル、前年同期比-4%でした。株式引受けフィーは2.5億ドル、前年同期比-5%でした。

M&Aアドバイザリーは2.8億ドル、前年同期比+5%でした。

シティグループ全体の営業費用は105億ドルでした。前年同期比+1%でした。

エフィシェンシー・レシオは56.3%でした。前年同期は56.1%、前期は56.0%でした。

純金利マージンは2.56%でした。2019年第2四半期は2.67%でした。

貸し倒れは21億ドルでした。これは前年同期比+6%でした。クレジットカードのボリューム増が時間経過に応じて焦げ付きを増やしたためです。

純利益は49億ドルでした。コンセンサス予想は43.4億ドルでした。

株主資本利益率(ROE)は10.4%でした。前年同期は9.6%、前期は10.1%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は12.2%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は11.6%でした。前年同期は11.7%、前期は11.9%でした。

一株当たり有形簿価は69.03ドルでした。前年同期は61.91ドル、前期は67.64ドルでした。

シティグループは3年間の間に投資家に対し配当や自社株買戻しにより600億ドルを還元するプログラムを実施中であり現在はその2年目です。

現在の経営環境は予想しにくいです。

消費者バンキングの事業は引き続き良いモメンタムです。メキシコに関しては用心深く見ています。

株式トレーディングはプライム・ブローカレッジの残高が減少したことが響き冴えませんでした。

純金利マージンの下落は市中金利の下落を反映しています。

インスティチューショナル・クライアント・グループは去年の第4四半期ほど厳しい環境は予想していません。

シティグループ(C)日足チャート
出所:トレードステーション

■デルタ航空(DAL)

デルタ航空(ティッカーシンボル:DAL)は1月14日(火)寄付き前に決算発表します。

コンセンサス予想は一株利益(EPS)が$1.38、売上高が113.7億ドルです。

ちなみに11月に発表された同社の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想2.26ドルに対し2.32ドル、売上高が予想126.1億ドルに対し125.6億ドル、売上高成長率は前年同期比+5.1%でした。

第4四半期の一株利益(EPS)は予想1.50ドルに対し新ガイダンス1.20~1.50ドルが提示されました。

デルタ航空(DAL)日足チャート
出所:トレードステーション

■ジェイピー・モルガン・チェース(JPM)

ジェイピー・モルガン・チェース(ティッカーシンボル:JPM)は1月14日(火)寄付き前に決算発表します。

コンセンサス予想は一株利益(EPS)が2.34ドル、売上高が277.3億ドルです。

ちなみに10月に発表された同行の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想2.46ドルに対し2.68ドル、売上高が予想283.6億ドルに対し293.4億ドル、売上高成長率は前年同期比+7.6%でした。

純金利収入は前年同期比+2%の142億ドルでした。非金利収入は前年同期比+13%の151億ドルでした。

純利益は前年同期比+8%の90.8億ドルでした。コンセンサス予想は78.5億ドルでした。

純金利イールドは2.41%でした。前年同期は2.53%でした。

貸倒引当金は15.14億ドルでした。これは前年同期比+60%でした。去年は引当解除があった関係で前年比の数字が大きくなっています。

平均コア・ローンは前年同期比±0%の8,996億ドル、平均預金は前年同期比+5%の1.525兆ドルでした。

ローン・ツー・デポジット・レシオは62%でした。前年同期は65%でした。

オーバーヘッド・レシオは56%でした。前年同期は57%でした。

【消費者&コミュニティー・バンキング部門】

消費者&コミュニティー・バンキング部門売上高は前年同期比+7%の142.6億ドルでした。利益は前年同期比+5%の42.7億ドルでした。

クレジットカード・ローン残高は+8%でした。クレジットカード・セールス・ボリュームは+10%でした。

住宅、自動車、クレカ・ローンが全て好調でした。

【コーポレート投資銀行部門】

コーポレート投資銀行部門売上高は93.4億ドルでした。これは前年同期比+6%でした。利益は前年同期比+7%の28.1億ドルでした。

うち投資銀行フィー売上高は前年同期比+8%の18.71億ドルでした。トレーディング(principal transactions)は前年同期比+11%の34.18億ドルでした。

市場インベスターサービス部門売上高は前年同期比+9%の60.37億ドルでした。内訳は債券部売上高が前年同期比+25%の35.57億ドル、株式部売上高が前年同期比-5%の15.17億ドルでした。

【今後のガイダンス】

2019年度の純金利収入は575億ドル前後を見込んでいます。費用は655億ドルを見込んでいます。損金計上は55億ドルを見込んでいます。

【各種レシオ】

株主資本利益率(ROE)は15%でした。前年同期は14%でした。

総資産利益率(ROA)は1.30%でした。前年同期は1.28%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は18%でした。前年同期は17%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は12.3%でした。前年同期は12.0%でした。

一株当たり有形簿価は75.24ドルでした。前年同期は69.52ドルでした。

ジェイピー・モルガン・チェース(JPM)日足チャート
出所:トレードステーション

■ウェルズ・ファーゴ(WFC)

ウェルズ・ファーゴ(ティッカーシンボル:WFC)は1月14日(火)寄付き前に決算発表します。

コンセンサス予想は一株利益(EPS)が1.10ドル、売上高が200.8億ドルです。

ちなみに10月に発表された同行の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.18ドルに対し92セント、売上高が予想213.2億ドルに対し220.1億ドル、売上高成長率は前年同期比+0.3%でした。

純金利収入は116億ドルでした。これは2018年第3四半期より4.7億ドル減りました。純金利収入が減った理由は市中金利の低下です。

非金利収入は104億ドルでした。これは前年同期より10億ドル増えました。

純金利マージンは-16bpの2.66%でした。前年同期は2.94%でした。

非金利費用は38.99億ドルでした。これは前年同期より0.46億ドル減りました。

エフィシェンシー・レシオは69.1%でした。前年同期は62.7%でした。

貸倒引当金は106億ドルでした。第2四半期より0.1億ドル増えました。

損金計上額は6.45億ドルでした。前年同期は6.8億ドルでした。

損金計上比率は0.27%でした。前年同期は0.29%でした。

支払い遅延ローン残高は59.82億ドルでした。前年同期は72.36億ドルでした。

支払い遅延ローン比率は0.63%でした。前年同期は0.77%でした。

平均融資残高は9,498億ドルでした。前年同期より103億ドル増加しました。

平均預金残高は1.29兆ドルでした。前年同期より0.25億ドル増加しました。

【各種レシオ】

総資産利益率(ROA)は0.95%でした。前年同期は1.27%でした。

株主資本利益率(ROE)は9.0%でした。前年同期は12.04%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は10.7%でした。前年同期は14.33%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は11.6%でした。前年同期は11.9%でした。

一株当たり有形簿価は40.48ドルでした。前年同期は37.55ドルでした。

ウェルズ・ファーゴ(WFC)日足チャート
出所:トレードステーション

■バンク・オブ・アメリカ(BAC)

バンク・オブ・アメリカ(ティッカーシンボル:BAC)は1月15日(水)寄付き前に決算発表します。

コンセンサス予想は一株利益(EPS)が69セント、売上高が223.4億ドルです。

ちなみに10月に発表された同行の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想68セントに対し75セント、売上高が予想227.3億ドルに対し229.5億ドル、売上高成長率は前年同期比+0.3%でした。

純金利収入(FTEベース)は121.9億ドルでした。前年同期は120.61億ドルでした。前期は121.9億ドルでした。

純金利イールド(FTEベース)は2.41%でした。前年同期は2.45%でした。前期は2.44%でした。

貸倒引当金は7.79億ドルでした。前年同期は7.16億ドルでした。前期は8.57億ドルでした。

損金計上は8.11億ドルでした。前年同期は9.32億ドルでした。前期は8.87億ドルでした。

ネット・チャージオフ・レシオは0.34%でした。前年同期は0.40%でした。前期は0.38%でした。

消費者部門損金計上は6.22億ドルでした。前年同期は7.76億ドルでした。前期は6.91億ドルでした。

消費者部門ネット・チャージオフ・レシオは0.55%でした。前年同期は0.69%でした。前期は0.62%でした。

平均融資残高は9,729億ドルでした。前年同期は9,298億ドルでした。前期は9,638億ドルでした。

企業向け平均融資残高は9,230億ドルでした。前年同期は7,950億ドルでした。前期は8,710億ドルでした。

預金残高は1.393兆ドルでした。前年同期は1.345兆ドルでした。前期は1.375兆ドルでした。

エフィシェンシー・レシオは66.51%でした。前年同期は57.27%でした。前期は57.48%でした。

グローバル・マーケッツ部門セールス&トレーディング売上高は32億ドルでした。前年同期は29.8億ドルでした。前期は32.4億ドルでした。

うち債券部売上高は前年同期比±0%の20.7億ドルでした。前年同期は20.7億ドルでした。前期は21.3億ドルでした。

株式部売上高は前年比+12%の11.4億ドルでした。前年同期は10.2億ドルでした。前期は11.5億ドルでした。

【各種レシオ】

株主資本利益率(ROE)は11.2%でした。前年同期は11.0%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は15.6%でした。前年同期は15.5%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は11.7%でした。前年同期は11.5%でした。前期は12.0%でした。

総資産利益率(ROA)は0.95%でした。前年同期は1.23%でした。

一株当たり有形簿価は26.96ドルでした。前年同期は24.33ドルでした。

バンク・オブ・アメリカ(BAC)日足チャート
出所:トレードステーション

■ゴールドマン・サックス(GS)

ゴールドマン・サックス(ティッカーシンボル:GS)は1月15日(水)寄付き前に決算発表します。

コンセンサス予想は一株利益(EPS)が5.58ドル、売上高が85.5億ドルです。

ちなみに10月に発表された同行の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想4.89ドルに対し4.79ドル、売上高が予想83.3億ドルに対し83.2億ドル、売上高成長率は前年同期比-6%でした。

貿易戦争への懸念からとりわけ8月に市中金利が急低下しました。アルゼンチン、ブレグジット、サウジアラビア情勢などもリスクオフのセンチメントを助長しました。

M&Aアドバイザリーのバックログは第2四半期に比べて増えました。資金調達のバックログも増えています。

マーカスの貸倒引当金は前期と同じ水準でした。

今後コンペンセーションが営業費用全体に占める割合は下がると予想します。

投資銀行部門売上高は前年同期比-15%の16.87億ドルでした。

うちM&Aフィーは前年同期比-22%の7.16億ドルでした。

株式引受けフィーは前年同期比-11%の3.85億ドルでした。

債券引受けフィーは前年同期比-7%の5.86億ドルでした。

インスティチューショナル・クライアント・サービス部門売上高は+6%の32.87億ドルでした。

うち債券部は+8%の14.1億ドルでした。

株式部は+5%の18.77億ドルでした。

営業費用は56.2億ドル、前年比+1%でした。

エフィシェンシー・レシオは年初来の累計で66.2%でした。

地域別では、米州売上高は49.41億ドル(全体の59%)でした。去年同期は53.51億ドルでした。

欧州中東アフリカは23.29億ドル(全体の28%)でした。去年同期は22.54億ドルでした。

アジアは10.53億ドル(全体の13%)でした。去年同期は12.15億ドルでした。

【各種レシオ】

株主資本利益率(ROE)は9.0%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は9.5%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は13.4%でした。

一株当たり有形簿価は218.82ドルでした。

ゴールドマン・サックス(GS)日足チャート
出所:トレードステーション

■ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)

ユナイテッドヘルス・グループ(ティッカーシンボル:UNH)は1月15日(水)寄付き前に決算発表します。

コンセンサス予想は一株利益(EPS)が3.75ドル、売上高が611.4億ドルです。

ちなみに10月に発表された同社の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想3.76ドルに対し3.88ドル、売上高が予想598.4億ドルに対し603.5億ドル、売上高成長率は前年同期比+6.7%でした。

2019年度の一株利益(EPS)は予想14.83ドルに対し新ガイダンス14.9~15.00ドルが提示されました。

ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)日足チャート
出所:トレードステーション

■モルガン・スタンレー(MS)

モルガン・スタンレー(ティッカーシンボル:MS)は1月16日(木)寄付き前に決算発表します。

コンセンサス予想は一株利益(EPS)が1.04ドル、売上高が97.1億ドルです。

ちなみに10月に発表された同社の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.12ドルに対し1.27ドル、売上高が予想96.3億ドルに対し100.3億ドル、売上高成長率は前年同期比+1.6%でした。

インスティチューショナル・セキュリティーズ部門の売上高は前年同期比+2%の50.2億ドルでした。

内訳としてインベストメント・バンキング売上高は前年同期比+5%の15.4億ドルでした。前年同期は14.6億ドルでした。そのうちM&Aアドバイザリーは前年同期比+8%の5.5億ドル(前年同期は5.1億ドル)、株式引受けフィーは前年同期比-9%の4.01億ドル(同4.41億ドル)、債券引受けフィーは+15%の5.84億ドル(同5.08億ドル)でした。

セールス&トレーディング売上高は前年同期比+10%の34.55億ドルでした。前年同期は31.3億ドルでした。そのうち株式部売上高は前年同期比-1%の19.91億ドル(同20.19億ドル)、債券部売上高は前年同期比+21%の14.3億ドル(同11.79億ドル)でした。

ウエルス・マネージメント部門売上高は44億ドルでした。前年同期は44億ドルでした。

コンペンセーション対売上高比率は44%でした。前年同期は44%、前期は44%でした。

エフィシェンシー・レシオは73%でした。前年同期は71%、前期は72%でした。

【各種レシオ】

株主資本利益率(ROE)は11.2%でした。前年同期は11.5%、前期は11.2%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は12.9%でした。前年同期は13.2%、前期は12.8%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は162%でした。前年同期は16.7%でした。

一株当たり有形簿価は39.73ドルでした。前年同期は35.5ドルでした。

モルガン・スタンレー(MS)日足チャート
出所:トレードステーション

■シーエスエックス(CSX)

シーエスエックス(ティッカーシンボル:CSX)は1月16日(木)引け後に決算発表します。

コンセンサス予想は一株利益(EPS)が99セント、売上高が29.5億ドルです。

ちなみに10月に発表された同社の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.02ドルに対し1.08ドル、売上高が予想29.8億ドルに対し29.8億ドル、売上高成長率は前年同期比-4.8%でした。

オペレーティング・レシオはコスト削減努力が実を結び56.8%でした。ちなみに前年同期は58.7%でした。

需要の見通しはやや不透明ですが運賃はしっかりしています。

部門別売上高は次の通り(前年同期比):
化学 5.89億ドル(-1%)
農業・食品 3.54億ドル(+9%)
自動車 2.97億ドル(-1%)
鉱物 1.45億ドル(+6%)
林業 2.25億ドル(+1%)
金属・機器 1.95億ドル(-5%)
肥料 1.01億ドル(-3%)
石炭 5.16億ドル(-12%)
複合輸送 4.47億ドル(-11%)

化学は天然ガスと石炭灰のボリューム減が響きました。その反面、工業向け化学製品、ごみなどは好調でした。農業・食品は穀物、甘味料、植物油、エタノールが好調でした。自動車は乗用車の輸送が低迷しました。その反面、ピックアップトラックとSUVは好調でした。鉱物では建設骨材の輸送が好調でした。石炭は国内、輸出向け両方が減少しました。

平均運航速度は時速20.3マイルでした。前年同期は18.0マイルでした。定時出発率は93%でした。前年同期は85%でした。定時到着率は79%でした。前年同期は80%でした。

シーエスエックス(CSX)日足チャート
出所:トレードステーション