みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も窓についての解説になります。

前回は埋まっていない窓を埋める可能性について解説しましたが、果たして結果は...。

【図表1】 日経平均株価 (日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成

前回は「25日移動平均線を終値で割り込んでしまったり、25日移動平均線が下向きに変化したりするようですと、10月5日と9日の窓ではなく、まだ空いたままになっている9月13日と14日にあけた窓や9月10日と11日にあけた窓を埋めに行く可能性が出てきますので注意が必要です。

このように窓に注目して考えるだけで、株価の方向性が見えてくることになりますので、是非みなさんもフォローするようにしてください」としました。

指摘した通り、25日移動平均線を割り込んだことから、まだ空いたままになっていた9月13日と14日にあけた窓や9月10日と11日にあけた窓を埋める方向で株価が大きく動いたのが分かります。

このように、上昇トレンドを維持するために重要と考えられる移動平均線を割り込んでしまうと、あいたままの窓に引き寄せられるように株価が下落しているというのが分かりました。

また、今回の下落でこれまでもち合いのサポートとしてきた3月26日と7月5日のローソク足の実体と実体を結んだトレンドラインを終値ベースで下回る結果になっており、下落基調に変化する可能性が出てきていると考えられそうです。

一方で、サポートライン上を回復したり、75日や下向きの5日移動平均線上を回復したりするようですと、株価が上昇基調に戻ることへの期待が高まると同時に10月に入って発生した2つの窓を埋めることも考えられるのではないかと思われます。

ただ、2つの窓を埋めることができても、価格を維持できなければ上昇トレンドを回復することは難しいと考えられますので、75日や5日移動平均線上を回復できるかなど、窓を埋めることができた場合に価格水準を維持できるかに注意し、今後の売買判断に役立てたいところです。