みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も窓についての解説になります。
では前回のおさらいから確認していきたいと思います。
前回は「2月以降の下落局面から現在の三角もち合い形成に至るまで、埋まっていない窓が9月11日の終値よりも上に1つ、下に2つと全部で3つできましたが、今後どちらの窓を埋める値動きになるのか引き続きフォローしていきたいと思います」としましたが、結果は...。
と、先週から今週の9月18日にかけて三角もち合いの上限に迫ると同時に一気に上値の抵抗線を上回り、遂に2月2日と5日のあいだにあけた窓を埋める結果となりました!
前回は他にも「仮に一旦上回った5日、25日、75日移動平均線を下回るようですと、これら2つの窓(9月6日と7日、また9月10日と11日にあいだにあけた窓)を埋めることになりそうですが、これらの移動平均線上を維持するようですと、窓を埋めることなく反発が続くことが期待されます。仮にそうなりますと、2月の窓を埋めることへの期待がさらに高まることになるのではないかと思われます」としましたが、指摘した通り5日、25日、75日の各移動平均線上を維持したことから反発が続くと同時に2月2日と5日のあいだにあけた窓を埋める結果となりました。
このように三角もち合いを長期間上抜けることができずに推移したあと、一旦上抜けるとその後も上昇の勢いが継続する結果となっているのが分かりますが、9月14日にあけた窓はどの窓だったと考えればよいのでしょうか。
三角もち合いの上限を基準に考えた場合は、一気に抵抗線を上回って終えていますので、ブレイクアウェイギャップと考えられそうですが、一方で価格水準だけを見ますと、5月21日の高値(23,050円39銭)を超えられずに始まりましたので、過去の値幅の範囲内にあることからコモンギャップと見ることもできそうです。
また今後の予想される動向としましては、窓を埋めたあとに株価水準を保つことができるか、さらに上昇を続けることができるかなどが今後の注目点になってきそうです。
そうしたなか、年度後半に向けて三角もち合いを上抜けてきた日経平均株価ですが、今後は1月23日の高値に接近できるか、また上回ることができるか目が離せない展開になりそうですので、引き続き窓と株価動向を確認しながら解説していきたいと思います。