1.概況
本日の日経平均は2円高の2万3674円とほぼ横ばいでした。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も上昇しましたが新興市場のマザーズ指数は小幅に下げています。昨日の米国市場でダウ平均が上昇したことを受け日経平均は80円高の2万3752円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を縮めるといったん小幅なマイナスに転じる場面がありましたがすぐに持ち直し小幅なプラス圏での推移が続きました。再び上げ幅を縮めて前場を1円未満の上昇とほぼ変わらずで終えた日経平均は、後場に入ると再び上げ幅を広げて一時は上げ幅が100円を上回る場面もありました。自民党総裁選の結果が発表され予想通り安倍総理が勝利すると材料出尽くし売りが出たのか日経平均は90円安まで急落しましたが、引けにかけて持ち直した後再び上げ幅を縮めると結局2円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆9830億円となりました。東証33業種はその他製品や銀行業、鉄鋼などの19業種が上昇しました。一方でパルプ・紙、空運業、金属製品など14業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)はニンテンドースイッチ向けのオンライン対戦を有料で開始したことで、今後の業績寄与が期待されて4.8%の大幅高となりました。三菱UFJ(8306)、ファーストリテイリング(9983)、三井住友(8316)、みずほ(8411)、コマツ(6301)も堅調でした。一方でソフトバンクグループ(9984)とトヨタ自動車(7203)が小幅に下げたほか、東京エレクトロン(8035)やソニー(6758)も下落しています。材料が出たところでは、子ども服販売の西松屋チェーン(7545)が4%の大幅安となりました。中間期の業績予想を大幅に下方修正したことが嫌気されました。また、子会社が運営するスマートフォン向けゲームで不具合が見つかったことを受け課金アイテムの販売を停止していると発表したグリー(3632)も5.2%安と大きく下落しました。一方で楽天(4755)との資本業務提携を解消し、楽天の保有株はバンダイナムコホールディングス(7832)に売却されると発表したゲーム配信などを手がけるドリコム(3793)はストップ高となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
結局小幅高で終えた日経平均ですが、自民党総裁選というイベントがあったこともありやや方向感に欠ける不安定な値動きとなりました。事前の予想通り安倍総理が総裁選に勝利したことは、不透明材料を嫌うマーケットからするとひとまず安心材料と言えそうです。明日21日からは日米閣僚級貿易協議(FFR)が開催されます。貿易問題をめぐり日米間の交渉に進展が見られるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)