NYダウ: 25299.92  △112.22 (8/14)
NASDAQ: 7870.90  △51.19 (8/14)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場はトルコリラの下落一服を好感して反発しました。ダウ平均は27ドル高でスタートすると一日を通して上げ幅を広げ取引終盤に150ドル高余りまで上昇しました。引けにかけてやや上げ幅を縮めたものの結局ダウ平均は112ドル高の25,299ドルと5日ぶりに反発して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も51ポイント高の7,870ポイントと3日ぶりに反発しています。

2.経済指標等
7月の米輸入物価指数は前月比横ばいとなり市場予想を下回りました。米輸出物価指数も前月比0.5%下落しこちらも市場予想を下回っています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げ、一般消費財・サービスが1%近く上昇しています。

4.個別銘柄動向
高級ブランドのコーチなどを傘下に持つタペストリー(TPR)が市場予想を上回る決算を好感して急伸し12%高となりました。また、同じく市場予想を上回る決算を発表した自動車用品店のアドバンス・オート・パーツ(AAP)も急伸し8%近く上げています。さらに決済サービスのスクエア(SQ)が目標株価の引き上げを受けて3%以上上げたほか、最新型の半導体を発表したエヌビディア(NVDA)も2%余り上げています。一方でデータセンター向けのインフラを手掛けるスイッチ(SWCH)が業績見通しの下方修正を受けて急落し22%以上下げています。

5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い2.90%となりました。ドル円は111円台前半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は昨日の日経平均が500円近く上げた後ということもあって小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか買いが優勢となった場合には日経平均が200日移動平均線(昨日時点で22,390円)を上回れるかが、反対に売りが優勢となった場合には一目均衡表の雲の上限(22,256円)を維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)