1.概況
本日の日経平均は63円高の2万2539円と小幅に続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も小幅に上げましたが新興市場のマザーズ指数は2%近く下げています。昨日の米国市場で主要指数が上昇したこと、ドル円が109円台後半まで円安が進んだことを受け、日経平均は76円高の2万2552円と続伸して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に126円高まで上げ幅を広げましたが、昨日300円以上上昇したことで利益確定売りが出やすい中徐々に上げ幅を縮めました。一時はマイナスに転じる場面もあった日経平均は前場を21円高で終えました。日経平均は後場に入ってしばらくは前日終値近辺で推移しましたが、取引終盤にやや上げ幅を広げる展開となり結局63円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3824億円となりました。東証33業種は情報・通信業やその他製品など16業種が上昇しました。一方で鉱業や石油石炭製品など17業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)が1%近く上げたほか、日本通信(9424)、ソフトバンクグループ(9984)、ソニー(6758)、ファーストリテイリング(9983)などが上昇しました。一方でトヨタ自動車(7203)、東海カーボン(5301)、マネックスグループ(8698)、三菱UFJ(8306)は下げています。材料が出たところでは、注文住宅メーカーの日本ハウスホールディングス(1873)が9%超の大幅安となりました。2-4月期の営業利益が前年同期比69%減と冴えなかったことが嫌気されました。また、チタン素材メーカーの東邦チタニウム(5727)も9%超下落しました。大手証券が2019年3月期の営業利益予想を引き下げたことが嫌気され売られました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は昨日大幅高となったこともありやや様子見感が強まりましたが、結局続伸となりました。今夜の米国市場ではISM非製造業景況指数が発表されます。市場予想では前月から小幅に上昇する堅調な結果が予想されています。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)