1.概況
本日の日経平均は148円高の2万766円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も反発しましたが新興市場のマザーズ指数は小幅に続落しました。先週末の米国市場でダウ平均が400ドルを超える下げとなったことから、日経平均は194円安の2万423円と続落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に270円安まで下げ幅を広げましたが、売られすぎとの見方などから買いが入ったとみられ、その後はほぼ1日を通して下げ幅を縮めました。前場を81円安で終えた日経平均は、後場に入ってしばらくは小幅なマイナス圏での推移となりました。しかし14時過ぎから急速に下げ幅を縮めるとまもなくプラスに転じました。日経平均は引けにかけても堅調に推移し結局148円高の高値引けで大引けをむかえました。東証1部の売買代金は2兆8309億円となりました。東証33業種は鉱業やパルプ・紙、ゴム製品など23業種が上昇しました。一方で電気・ガス業や海運業など10業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)が0.6%安となったほか、みずほ(8411)、ソニー(6758)、ソフトバンクグループ(9984)などが小幅に下落しました。一方で三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、ファナック(6954)、ファーストリテイリング(9983)などは上昇しました。材料が出たところでは、リコー(7752)が3.9%安となりました。先週末の大引後に業績予想を下方修正し、営業赤字予想としたことが嫌気されました。一方でイーブックイニシアティブジャパン(3658)がストップ高となりました。ヤフー(4689)と業務提携したと発表したことが材料視されました。
【VIEW POINT: 明日への視点】
下げて始まった日経平均ですが、結局148円高の高値引けと底堅さを示しました。色々なリスク要因があるとは言え、日本株は売られすぎだとの見方から買いが入ったとみられます。ただ大底をつけたかどうかは未だ不透明で、まずは今夜の米国市場の値動きが注目されます。明日27日は3月末権利確定銘柄の権利付最終日です。配当や優待の権利を取るためには明日の大引けまでに購入しておくことが必要です。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)