1.概況
本日の日経平均は428円高の2万2149円と大幅に続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数はそれぞれ上昇しました。中でもマザーズ指数は3%を超える大幅高となりました。先週末の米国市場で主要指数は高安まちまちでしたが、ドル円が106円台まで円安に戻したことを受け日経平均は183円高と続伸して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を130円余りまで縮める場面がありましたが、その後はほぼ1日を通して上げ幅を広げる展開となりました。前場を288円高で終えた日経平均は後場に入ってさらに上げ幅を広げました。日経平均は結局428円高とほぼ1日の高値で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3256億円となりました。東証33業種はゴム製品を除く32業種が上昇しました。中でも卸売業とその他金融業、不動産業が3%を上回る上昇となったほか、サービス業や倉庫運輸関連、機械なども高い上昇率となりました。東証1部の値上がり銘柄数2,002に対し値下がりは56と全面高の商状となりました。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング(9983)、ソフトバンクグループ(9984)の売買代金上位5社がいずれも2%を上回る上昇となりました。一方で売買代金9位に入ったブリヂストン(5108)は2.3%安となりました。先週末に発表した前期決算が従来の会社予想を下回って着地したことが嫌気されたとみられます。その他材料が出たところでは、カラオケ店やフィットネス店を展開するコシダカホールディングス(2157)が13%超の大幅高となりました。展開するフィットネス店「カーブス」の米国本社を買収すると発表したことが材料視されました。また、中間期の利益予想を上方修正したスマートフォンゲームアプリなどを展開するエイチーム(3662)が7%高となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は15日に310円高、16日に255円高、本日は428円高と3日間で1,000円近い大幅高となりました。14日の当欄で指摘したように、日経平均の予想PERが12倍台、騰落レシオが70%台まで低下するなどバリュエーション・テクニカルの両面から見て日本株が非常に割安だったことに対する自律反発の面が強いと考えています。先週で日本企業の決算発表も一巡し今週はやや材料難と言えそうですが、21日に発表される1月に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の発表が注目材料と言えそうです。なお、今夜の米国市場はプレジデント・デー

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)