NYダウ: 24640.45 △39.18 (2/13)
NASDAQ: 7013.51 △31.55 (2/13)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は個別物色の買いに支えられ3日続伸となりました。前日までの2日間で740ドル高となった反動から60ドル安でスタートし180ドル安まで下げ幅を広げたダウ平均はその後もしばらく軟調な展開を続けましたが、昼過ぎに急速に持ち直すとプラスに転じ一時は104ドル高まで買われる場面もみられました。引けにかけて上げ幅を縮めたダウ平均は結局39ドル高の24,640ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も31ポイント高の7,013ポイントとなり節目の7,000ポイントを回復しています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産や一般消費財・サービス、金融など9業種が上げました。一方でエネルギーと素材が下げています。
4.個別銘柄動向
決算で売上高が市場予想を上回ったスポーツ用品のアンダーアーマー(UAA)が急伸し17%を超える上昇となりました。医療品卸売り大手のアメリソースバーゲン(ABC)もドラッグストアチェーンのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)が買収に向け交渉を進めていると伝わり9%を上回る上昇となっています。ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは一時は3%高まで買われる場面もありましたが、買いが続かず小幅に下げて取引を終えています。また、通期の業績見通しが市場予想に届かなかったイスラエルの後発薬メーカーのテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(TEVA)が4%近く下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%低い2.83%となりました。ドル円はさらに円高となり107円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場は続伸となったものの、ドル円でさらに円高が進んでいることから本日の日本市場は軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は本日もドル円の動向に神経質な展開となりそうです。また、本日は取引開始前の8時50分に2017年10-12月期のGDPが発表される予定で注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)