NYダウ: 26214.60  △142.88 (1/22)
NASDAQ: 7408.03  △71.65 (1/22)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は政府機関の一部閉鎖が解除されるとの見通しが広がるなか主要指数が史上最高値を更新しました。46ドル安で始まったダウ平均は寄り付き後にやや下げ幅を広げましたがその水準が1日の安値になるとその後は値を戻してプラスに転じました。2月8日までのつなぎ予算の採決実施で合意されたと報じられると引けにかけても上げ幅を広げたダウ平均は、結局142ドル高の2万6214ドルとほぼ1日の高値で取引を終えて史上最高値を更新しました。S&P500は22ポイント高の2,832ポイント、ナスダック総合指数は71ポイント高の7,408ポイントとそれぞれ史上最高値を更新しました。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
S&P業種別指数は電気通信サービスやエネルギーが2%を超える上昇となるなど、9業種が上げました。一方で素材と資本財・サービスは小幅に下げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、長期金利の高止まりを受け今後の業績が改善するとの期待からゴールドマン・サックス(GS)が2%超上昇したほか、JPモルガン・チェース(JPM)も1%超上げました。また、インテル(INTC)やマイクロソフト(MSFT)といったハイテク株にも買いが入りそれぞれ2%前後上昇しました。一方でナイキ(NKE)やアップル(AAPL)などが下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、同業の買収を発表した保険会社のアメリカンインターナショナルグループ(AIG)が0.9%安となりました。一方で決算が市場予想を上回った石油関連サービスのハリバートン(HAL)が6%超の大幅高となりました。

5.為替・金利等
米長期金利は0.01%低い2.65%となりました。ドル円は110円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
一部政府機関の閉鎖がひとまず解除されるとの見通しが広がり米国株が上昇したことを受け、本日の日本市場は上昇してのスタートが予想されます。こうしたなかお昼頃に発表される見通しの日銀の金融政策決定会合の結果が注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)