1.概況
本日の日経平均は59円安の1万9996円と小幅に反落し2万円の節目を割り込みました。TOPIXやJPX日経400も下落しましたが、新興市場のマザーズ指数は小幅に上げています。昨日の米国市場でダウ平均は史上最高値を更新しましたが、上げ幅が小幅だったこと、またドル円が小動きだったことから日経平均は6円高と小動きで寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を20円ほどまで広げましたが上値は重く、その後は上げ幅を縮めてマイナスに転じました。前場を63円安で終えた日経平均は、後場に入ってもマイナス圏での推移が続き2万円を挟んだもみ合いとなりました。日経平均は結局59円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1292億円となりました。東証33業種は水産・農林業や鉄鋼など10業種が上昇しましたが、精密機器や建設業など23業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)、ルック(8029)、KLab(3656)、ソニー(6758)などが上昇しました。中でも婦人アパレルを手がけるルックは今期の業績予想を上方修正したことが好感されてストップ高となっています。また、KLabも業績予想の上方修正を受け大幅高となりました。一方でソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、メガバンク3行などは下落しました。材料が出たところでは、GSユアサ(6674)が9%近い大幅高で年初来高値を更新しました。走行距離が2倍となる電気自動車向けの新型電池を開発したとの報道が好感されたようです。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は59円安と小幅に反落しました。マーケット全体の膠着感は強く、個別に材料が出た銘柄への物色が続いています。引き続き為替動向をにらみながら膠着感の強いマーケットが続きそうです。

(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)