1.概況
本日の日経平均は94円高の2万50円と反発して2万円台を回復しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は概ね上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が上昇したこと、ドル円が112円程度まで円安に振れたことを受け日経平均は142円高と反発して寄り付きました。日経平均はまもなく160円高まで上げ幅を広げましたがその後は伸び悩み、徐々に上げ幅を縮める展開となりました。前場を93円高で終えた日経平均は後場寄り後も上げ幅を縮めて一時は61円高をつける場面がありました。14時半頃からやや持ち直し結局94円高で大引けをむかえました。東証1部の売買代金は2兆1965億円となりました。東証33業種は、20業種が上昇、13業種が下落しました。中でも非鉄金属や鉄鋼、鉱業が1%を超える上昇率となりました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)が1.3%高と堅調だったほか、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、ファナック(6954)、マツダ(7261)などが堅調でした。中でもマツダは5.3%の大幅上昇となりました。一部メディアで4-6月期の営業利益が400億円程度になったようだと報じられ、市場コンセンサスの300億円程度を大きく上回っていたことから買われました。一方で売買代金5位に入ったシマノ(7309)は10%近い大幅安となりました。昨日発表した第2四半期の決算で営業利益が前年同期比10%近い減益となったほか、通期の営業利益予想を従来の660億円から630億円に下方修正したことが嫌気されました。一方で昨日急落した東芝(6502)は6.3%高と急騰しました。一部メディアで東芝が本日取締役会を開催し、半導体事業の売却先を決定すると報じられたことが思惑買いを誘ったようです。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は反発しましたが、高値からは上げ幅を縮めるなどやや伸び悩んだ1日となりました。今夜の米国市場では連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表が行われます。金融政策は現状維持となる可能性が非常に高いとみられますが、声明文で足元のインフレ率の伸び悩みや今後のバランスシート縮小についてどのような表現が盛り込まれるか注目されます。
(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)