みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についての解説です。今回の窓の話も前回の続きです。前回のお話は・・・・。
「4月9日の終値に最も近いフィボナッチリトレースメントの水準を見ますと38.2%押しの水準となっていることから、株価の戻りが続いた場合、この水準を上回って終えることができるかどうかが2月の窓を埋めることができるかどうかの当面の注目ポイントになりそうです」としましたが、早速チャートで確認してみましょう。
チャートを見ると分かりますが、先週9日時点の株価と比較すると、わずかながら水準が切り上がり、今年の1月23日の高値から同3月26日の安値までの値幅の38.2%戻しにあたる21,792円15銭を一時上回る場面がありました。
ただ、上回る場面があったものの終値では維持し続けることができておらず、ほんのわずかですが、押し返される状況が続いているのが分かります。
そのため、窓を埋めるために通らなければならない当面の注目ポイントとした水準を上回って維持できるまで、窓埋めは難しいと考えざるを得ない状況です。
では今後の状況をどのように考える必要があるのでしょうか。仮にこのまま押し返される状況が継続するようなことになりますと、25日や200日移動平均線辺りまでの反落や、割り込んで再び26日の安値に接近したりすることが視野に入ってくることが考えられます。
また、25日や200日移動平均線を割り込むときに、一気に窓をあけて割り込むことも考えられ、コモンギャップ(=普通の窓)が発生するかもしれません。
一方で、38.2%戻しの水準を終値で上回って維持するようですと、窓埋めに近づくことが期待されますが、維持すると同時に、さらに水準を切り上げる必要がありますので、何が株価を押し上げる材料になるのかが注目されます。
今後の予定で最も注目されるのは、やはり決算発表の結果と株価の反応ではないかと思われますので、日経平均採用銘柄の決算発表のスケジュールや事前の予想などを調べておくようにしたいところです。
そして、結果に加え株価の反応から今後の株価動向を引き続き分析していきたいと思います。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
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