アジア株全般をもっと知らないといけませんね。最近、特に思います。これだけ市場が大きくなっているのに、私は全くと言っていいほど知りません。これから気合を入れて取り組もうと思っています。
 欧米の外国人投資家やアナリストなどは、日本株について我々が思っている以上に知りませんし、あまり興味がないようです。やはり、アジア全域のなかでの単なる一つの国としての認識程度しかないのが現状です。だから、アジア全体を幅広く見ないといけません。いまや、アジア・太平洋地域の株式市場の売買代金に占めるシェアでも、東証よりも上海証券取引所の方が高い時代です。日本よりもある意味大きい市場が存在しているわけですから、そこを知らないとグローバルにはついていけないような気がします。

 でも、中国語はなかなか難しそうですね。少々出来なくても大丈夫だと思いますが、もう40歳過ぎ。記憶力が徐々になくなってきているのを感じます。まだ早すぎるでしょうかね。今から何年前でしょう。私がまだ大阪に住んでいたときですから、20年前、いやもっと前の大学1年生のときぐらいに、母から、"これからは中国語やでぇ(関西弁)"と何回も言われたことが思い出されます。凄いですね、うちの母の先見性は・・・今から20年以上も前にですよ。たぶん、その当時、誰か見識のある人から聞いてきたことをそのまま息子に伝えたんだと思いますが、それにしても、尊敬です。当時の私は聞いてるふりだけをしていましたが、今は非常に後悔しています。その当時から取り組んでいたら、進路が違っていたかもしれません。同じ職種でも、担当セクションが違っていたでしょうね。

 今回、たまたま、弊社の中国部門が作成する"中国二季報"(日本で言う四季報)のなかで、ハンセン指数のテクニカル分析を担当したのですが、指数を分析するにも、その構成銘柄である個別銘柄の動きが頭のなかでは必要だと・・・感じました。例えば、日経平均のテクニカル分析をするにも、トヨタは高値からあの位置で・・・、メガバンクは25日移動平均線を割り込んできているから・・・、先駆したあるセクターは75日移動平均線から反発に転じているから・・・などのミクロの内情。やはり指数は個別銘柄の集合体なわけですから分析する際にも、それらの動きは頭の中にあったほうが良いと思うし、私も日経平均を分析する際に何気にいつも主力株の動きを思い浮かべています。
 テクニカル分析はどの市場も法則は同じで、過去の価格があれば分析が出来そうなものですが、加えてミクロの内情がよりわかっていれば、思わぬ展開やシナリオが描けてきます。今回は私のメインスキルでもある一目均衡表を使って分析しましたが、今のところ高値とその時期ともにほぼピッタリで満足、満足といった状況です。たまには当たるものだなぁ~と、当たったものは嬉しくて何度も読み返してみるもんですが(私だけかもしれません)、特段変わった分析でもなく、シンプルにやっただけなのです。
 ハンセン指数は3月9日の二番底から短期リバウンド相場が継続。短期的な上値の節目は19100P処となり、6月2週までは強気相場は継続の可能性あり。 日柄面は2008年3月第3週に安値を付けた週から2008年10月第5週に安値を付けた週までの33週を2008年10月第5週から先にあてはめた、2009年6月第2週あたりまでは上昇が続く可能性はある。上値メドとしては、2009年3月安値から4月高値までの上昇幅4632Pをその後の安値からさらに上昇させた19100P処。 その後は、秋口あたり(9月1週)までの調整が予想され、秋口以降の上昇局面で21000P~22000P(2007年10月高値から2008年10月安値までの半値戻しの水準でもある)を目指す動きが想定されよう、と書きました。実際の高値は6月12日の19161P。
凄いでしょ、一目均衡表の考え方は。

 その原稿が出来たのが5月後半で、その当時は行け行け状態でしたから。ミクロの内情が全くわからなかったので、教科書通り、二番底形成からの目標値算出と過去の日柄の分析だけでした。シンプルが一番。でもそういった意味では、逆に個別株などのミクロの内情は詳しくしらないほうがいいのか?  実際、どちらが良いのかわかりませんが、今後は日本だけを見るのではなく、アジア株全体を見て日本株の存在を改めて考え直さなければいけない。さらに、アジア株はもちろんのこと、世界に上場している個別株をもっと勉強したほうがいい、仕事上での自己啓発にしたいと思います。ということで、今回もダラダラとまとまりのないものを書いてしまいました。

東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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