"二番底形成に期待"とまだ踏ん張り続けたいところですが、それにしては少し下げすぎですね。先週の7日高値を付けたあとの陰線連続三本も気になります。日経平均は先週7日高値から折り返して、そして今日が一目均衡表では雲の下限(8110円)水準であることや、遅行スパン(26日過去にずらした線)が株価にサポートされる水準。そして、昨年10月安値と11月安値を結んで形成される下値支持線のレベルにきています。ここで下げ止まれば昨年10月高値を起点とした三角もち合いはまだ可能性としてありますが、そうなると今日の足型(終値ベースのローソク足)などが気になってきます。
 下げ止まらなければ注意が必要になってきますね。三羽烏(陰線連続三本)や下げのスピードなど、下振れに対して懸念する動きが出てきていることは確かで、君子豹変しなければいけません。TOPIXに関しては今日の寄り付きで昨年10月安値と11月安値を結んで形成される下値支持線を下回ってしまいました。
 一方、週間ベースの話しになりますが、先週(5日~9日)は日経平均の13週移動平均線が上昇に転じました。そのためか株価は上への圧力が強まる結果となりました。今週(13日から16日)は一旦、13週移動平均線が下落しています。その点から相場が弱くなるのは理解できますが、問題は来週(19日から23日)です。
 来週は13週移動平均線が上昇、加えて週足の一目均衡表の転換線が今週の横ばいから上昇に転じることになります・・・現時点では可能性ですが。ということは、来週に弾みをつけるために現在下回っている13週移動平均線や週足転換線を明日一日で奪回(上回る)できるかどうかが重要になってきます。そんな妄想ばかりしていてはいけないのですが、そうなれば、13週移動平均線や転換線の上昇に押し上げられる可能性も残っているということです。これは非常に重要な観点だと思います。私はオシレータ系の指標も当然見ますが、逆張りを考えるときに、そういった考え方も特に重要にしています。

 さて、日足の日経平均は2月5日前後に雲のネジレが発生しますが、それまでの動きをどのように考えますか?
 ちなみにTOPIXは2月10日から12日にネジレが発生します。ただ、TOPIXは先行スパン(雲を形成する二本の線のうちの一つ)の下限が最も安くなるのは2月4日で、その点では日経平均と一致しています。

 以上を踏まえて、考えられるのは三角もち合いが継続するパターンです。三角もち合いはそれを形成する際、上げ、下げ、上げ、を何回も繰り返しますが、昨年10月高値以降の下げ、上げ、下げの動きではまだ不十分です。
 次に考えられるのは、下ブレのケース。昨年11月21日安値から今月7日までの戻りが相対的に鈍かったTOPIXを先行指標として重視します。
 最後は戻り高値を更新するというパターンです。ただ、そのためには加速度的な反発がときに必要になるでしょう。
 2月3日は節分の日。相場の格言では節分天井(1月からの上昇が2月の節分あたりでピークになるといった意味)と言ったりしますが、その前後で雲のネジレが発生するのもまた不思議な話ですね。
 以上と全く検討違いとなる可能性の方が高いと思いますが(笑)、2月の第二週か第三週のこのコーナーで検証してみましょう。

東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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