今度は4月7日に付けた高値を更新してきました。次の変化日の候補は直近の安値3月17日から「26日目」の4月22日です。何よりもその近辺までにどのような動きをするかどうかが重要ですね、と前回書きました。今日の高値更新の勢いを考えますと、22日あたりまで一気に上昇するのではないかと予想します。で、結局は安値3月17日から「26日目」、所謂、安値からの「基本数値」の上昇で一旦は終了ではないかと。
 いずれにしても安値から「26日目」前後は高値や安値をつける日柄としては非常に重要なのです。そして20日は「満月」ですので、その前後の営業日も要注意ですね。

 さて、ゴールデンウィーク(GW)が近づいてきました。今年は5月に4連休がありますね。ところで、気付いていましたか。来年の9月は土曜日にお休みの方は、5連休になるんですよ(笑)。
 GW中の株価はどうでしょうか。1988年から昨年2007年までのGW前後の株価のパフォーマンスはどうだったか。4月20日前後から5月10日前後の非常に短い期間で見ると、平均で1%程度の変動しかありませんでした。TOPIXの平均は2%程度。ほとんど株価は動いていません。日本の連休中の米国株が急落したらどうしよう、といった売りも出やすいのは確かですが、株価の動きを見るとあまり関係ないようです。

 それよりも、日経平均は今週陽線(月曜日の始値よりも金曜日の終値が高い)で終了すれば、週足ローソク足で5週連続陽線となります。下落や横ばいなど長期間低迷相場が続いた後、連続して陽線が5本並べばいいのです。前週比で安いところがあっても問題ではありません。要するに、安く始まっても押し目買いが入って高く終わるということは、売り方よりも買い方の力が徐々に大きくなってきているという証拠です。出る位置にもよりますが、客観的に誰がみても上昇途中で出たものや、上昇末期に出たりするものはあまり信頼できません。あくまでも、底値圏で出たものが有効です。一目均衡表の考え方で、「五陽連」と表現します。5週連続で上げていますから短期的には過熱感から下げるケースもあるのですが、中期的に強気のシグナルが発せられるということ。
 新日鉄やみずほ、今日のトヨタもそうですが、売る理由がなくなってきているじゃないですか。一番底の「業績が悪いだろう」に対して、二番底特有の「業績が悪かった」で出尽くしとなるパターンですよ。いつの時代でも人間心理の不変性や共通性から天底における投資家心理の法則は当てはまるものです。 そろそろ、全体の出来高は増えてくるでしょう。安値からここまで上昇すれば、中期的なテクニカル指標も好転するものが多くなってきます。それを見て遅くで大きな資金がこれから入ってくれば・・・と思うのですが。そして、出遅れた投資家は出遅れセクターや出遅れ銘柄をそろそろ物色してきますよね。 以上、きょうの午前中に思ったことを書いてみました。

(株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ 東野幸利)

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