私はダイナミックな環境の中で考えるタチで、じっと座って思考を推敲するということが肌に合っていない、サバ科の魚のような人間です。何か考え事をしなければいけない時は、実際にウロウロと歩いて考えたり、或いは多くの場合は人と話しながら思考を重ねていきます。人と話している方が、頭が回り、アイデアを思いつき、更にそれを推敲することができます。

何かを考えなければいけない時に、敢えて誰かを掴まえて話すことも多いのですが、取材などで誰かに話しかけられて話している時に、何かしらの考えをまとめてしまうことも多くあります。このつぶやきも、座って「書こう」と思っても中々ネタを思いつかないのですが、日中の取材中などに思いつくことが多くあります。つい先日も、取材で、確か「仕事をする中で気を付けてきたことはあるか?」のような質問をされて、なんとなくするっと口から出たのは、「限界を知る」ということでした。

英語で云うと "I know my limitation." 人間ひとりで出来ることなどたかが知れています。自らの限界を知っている人は、周りの人に協力を要請したり、自分のサイズより大きいことをしようと考えると、その実現のためのチーム構成をするので、結果、自らの限界を超えたことを成し遂げることが出来る。一方自らの限界を知らない人は、そのような体勢を取らないので、結局自らの限界までしか物事を成し遂げることが出来ない。そんな話をしました。"I know mylimitation."は、そもそも前職で、GWという同僚パートナーから教わったコンセプトです。これから益々大切にして、よって限界を超えていきたいと思います。