ガソリンの値段が騰がり続けています。中東情勢とか円安とか、様々な理由が背景にある訳ですが、世間では、少なくともメディア上ではあまり騒ぎになっていません。何故だろうか考えてみました。

都心は公共交通機関が発達しているのであまり困らない。都心で車を乗る人は、趣味で乗るか業務で乗る人が主流で、前者は価格抵抗力が強そうですし、後者は生活の問題と云うより会社の経営の問題なので、人数的には悩む人が少ないのかも知れません。地方は車なくして生活できないケースも多いでしょうが、今では地方では軽四やハイブリッドなど、燃費のやたらいい車が主流と思われるので、これまた価格抵抗力が比較的強いのかも知れません。

加えて全国的にデフレ脱却、緩やかなインフレへ、と云うモードなので、値段が騰がると云う現象になれてきているのかも知れません。消費税が上がったことも、木が森に隠れた理由かも知れません。デフレを良しとする前政権とは違って、デフレ脱却を最重要目標とする政権と、やたら弱くなってしまった野党の関係の中では、値上がりに反対する声があまり出てこないのかも知れません。

季節が冬でないというのも大きいでしょう。冬は油がないと生活できない。夏は冷房がないと生活できないが、それを動かしているのは油でなくて電気です。もちろん電気も元をたどれば油で作っている訳ですが、民間での直接の実感は薄いでしょう。まぁ色々な理由が重なっているのですね。

しかし一番大きい理由は、全体的にインフレが起きつつあると云うことと、それが国策であると云うことでしょうか。国策に売りなし。ガソリン高騰に対処するには、流れに棹さして、株式市場にうまく乗るのが一番ですかね!